西武、大量16選手に戦力外通告 引退の公文「悔しい」、病気療養の森脇「治療に専念」

西武・公文克彦、森脇亮介、佐々木健(左から)【写真:小林靖、矢口亨】
西武・公文克彦、森脇亮介、佐々木健(左から)【写真:小林靖、矢口亨】

森友哉の人的補償で今季加入の張「本当に申し訳ない」

 西武は4日、公文克彦投手ら支配下7選手と育成選手7選手、育成外国人の2選手の合計16選手に来季の契約を結ばない旨を通告した。プロ11年目で通算252試合登板の公文は現役引退を発表した。今季、森友哉捕手のFA移籍による人的補償で加入した張奕投手は現役続行を希望、その他の選手の今後は未定となっている。

 以下、戦力外通告を受けた14選手のコメント全文。

公文克彦投手
「2021年途中からライオンズに加入して以来、けがが多くて思うように投げられなかったことは本当に心残りですし、悔しいです。チームにもファンの皆さまにも申し訳なく思っています。

 満足に登板できないなかでも、応援してくれたライオンズファンの皆さまには心から感謝したいです。今シーズンで現役を引退します」

佐々木健投手
「昨年はシーズン途中から1軍の戦力になれませんでしたので、今年は年間を通して1軍でプレーすることを目標にがんばってきました。ただ、開幕で出遅れてしまい、最後も1軍を離れてしまったので悔しかったです。

 シーズン終盤はケガをしてしまって、ずっとリハビリ生活でしたが、それでも声援を送ってくださったライオンズファンの皆さまには感謝の言葉しかありません。今後のことは未定です」

森脇亮介投手
「今シーズン前半はいい時も悪い時もありましたが、ようやく調子が上がっきたな、というタイミングで病気がわかって治療に専念せざるをえなくなりました。

 どんな時もライオンズファンの皆さまからの声援が力になっていましたし、いつも背中を押してもらっていて、本当に勇気づけられました。今後のことは未定です。今シーズンもご声援いただきありがとうございました」

井上広輝投手
「今年は入団4年目で、勝負の年だと思って臨んでいましたが、けがもあって自分の思うようにいかないことばかりで苦しかったです。

 それでも今年は、ファームの開幕から10試合くらいは無失点を継続できましたので、その点は自信になりました。ライオンズファンの皆さまには、1年間熱いご声援をいただきありがとうございました、と伝えたいです。

 ファンの皆さまの期待には応えることができませんでしたが、声援は届いていましたし、うれしかったです。今後のことは未定です」

張奕投手
「森(友哉)選手のFAの補償としてライオンズに選んでいただいて、本当に光栄でしたし、その責任感も感じて今年を迎えました。絶対にチームに貢献するんだ! と思っていたのですが、けがを繰り返してしまい、本当に申し訳ないという気持ちです。

 それでも一番印象に残っているのは4月23日のオリックス戦です。森選手や元チームメートとの対戦で、3者凡退で抑えることができました。1軍では5試合しか登板できませんでしたが、試合に出ている時も、けがで戦列を離れている時も、いつも励ましてくださったライオンズファンの皆さまには感謝しています。

 今後も野球は続けたいと思っていますので、しっかり肩を治して、投げるための準備をしていきたいと思います」

中山誠吾は昨年の日本ハム戦のエラーが思い出「数日はグラウンドに立つのも怖かった」

齊藤誠人捕手
「辛いことも苦しいこともありましたが、ファンの皆さまの声援のおかげでここまで選手として野球に取り組むことができました。ライオンズで過ごした6年間、その1日1日すべてが、かけがえのない思い出です。

 ファンの皆さまをはじめ、監督、コーチ、スタッフ、すべての皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。今後のことはこれからゆっくり考えて、家族のためにもがんばっていけたらと思います」

中山誠吾内野手
「ライオンズでの2年間、思うような結果を残すことができませんでしたが、先輩・同級生・後輩問わず、厳しい世界の中でもいい信頼関係を築くことができました。そんな素晴らしい球団でプレーすることができて本当に良かったと思っています。

 昨年5月7日の日本ハム戦では、大事な場面でエラーをしてしまいました。それでもしばらくは1軍での出場機会をいただけたことに感謝していますし、今となってはそれもいい思い出なのかもしれませんが、あのエラーから数日はグラウンドに立つのも怖かった、ということもありました。そんななかでもこの2年間声援を送り続けてくださった皆さまには感謝しています。

 今後のことについては、まずはしっかりと気持ちの整理をつけてから、時間をかけて考えていきたいと思っています」

齊藤大将投手(育成)
「いい時も悪い時も、どんな時でも応援してくださったファンの皆さまに感謝しています。ファームで最後の登板となった9月30日のジャイアンツ戦では、普段1軍で活躍している中田翔選手との対戦もあり、全力で抑えたいと思って投げたのですが、しっかり打たれてしまいました。いい経験だったと思います。今後のことは未定です」

粟津凱士投手(育成)
「5年間のプロ生活の中で、登板の機会が一番多かったので、手応えを感じることができた1年でした。結果を求めて試合数をこなすことができたのは、自分にとって大きかったと思います。それでも支配下に上がれなかったのは悔しいですし、まだ自分に何か足りないということだと思います。

 今年はずっとファームでしたが、毎試合熱心に応援しに来てくださっているファンの方もいらっしゃって、とても励みになりました。感謝しています。今後のことは未定です」

上間永遠「1年間元気に投げている姿をファンの方に見てもらえた」

伊藤翔投手(育成)
「1年間、大きな離脱なく試合で投げることができました。肘の調子が良くならなかったですけど、それでもファームの優勝争いの中で投げる機会もありましたので、久しぶりにいい経験ができたと思います。

 今年は、マウンドに戻ってきた姿をファンの皆さまにお見せすることができて良かったです。今後のことは未定です」

上間永遠投手(育成)
「昨年は1年間ずっとリハビリ生活でしたが、今年は開幕から3軍、2軍で離脱することなく投げることができたので良かったです。年間通して投げることができたのはプロ4年間で初めてでした。

 一番印象に残っているのは、3月頭の教育リーグの復帰登板です。やっとマウンドに帰ってこれたという思いと、緊張感の両方がありました。思うような結果ではなかったかもしれませんが、1年間元気に投げている姿をファンの方に見てもらえたことは良かったです。今後のことは未定です」

出井敏博投手(育成)
「まさか自分がプロ野球選手になれるなんて思っていませんでしたので、もちろん苦しいこともありましたけど、それ以上に充実した4年間で、やり切った、という思いです。自分に携わってくださったすべての方に感謝しています。

 これといった成績を残すことは叶いませんでしたが、ファームの試合でも熱心に応援に駆けつけてくださっていたファンの皆さまには特に感謝しています。今後のことはまだ何も決まっていなくて、これから考えていきますが、何らかの形で野球に携わっていけたらいいなと思っています」

牧野翔矢捕手(育成)
「昨年けがをして手術し、今年はリハビリからスタートしました。それでも、今年のうちに試合に出場することができるようになりました。

 思うような結果を残すことはできませんでしたが、シーズンの最後までプレーすることができたことは良かったです。今後のことは未定です。

 1年間応援してくださったライオンズファンの皆さま、本当にありがとうございました」

ジョセフ外野手(育成)
「昨年の3月25日からスイッチヒッターとしての練習を始めましたが、3年目の今年は左打席でうまく打てたり、3軍戦では内野手としても出場できたりと、いい経験ができました。

 ヒットを打てた試合はすべて覚えていて、どの試合も印象に残っています。今後のことは未定です。

 1年間応援してくださったすべてのライオンズファンの皆さまに感謝しています」

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY