大谷翔平が示す球界最高「180」の凄さ アクーニャ、ジャッジも凌駕…“真の最強打者”に

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

大谷はOPS1.066、wRC+180でメジャー全体1位をマーク

 メジャーリーグ機構(MLB)は6日(日本時間7日)、ハンク・アーロン賞の最終候補選手を発表し、エンゼルス・大谷翔平投手が3年連続で選出された。各リーグで1人、最も優れた打者をファン投票などで選出する賞で、今季44本塁打でタイトルを手にした大谷の受賞に期待が集まっている。もっとも、大谷の“攻撃力”はリーグの枠を超えて球界屈指の数字を示している。

 大谷は今季リーグ4位の打率.304、14位タイの95打点、1位の44本塁打を記録した。しかし右肘、右脇腹を負傷して出場135試合にとどまった影響もあり、メジャー全体では打率が9位、打点は31位タイ、タイトルを獲得した本塁打数も4位になる。

 ただ、メジャーでは打撃3冠よりもセイバーメトリクスの指標を重視する傾向にあり、大谷はむしろ“新型指標”で、価値がより浮かび上がってくる。打者の総合的な攻撃力を示す「OPS(出塁率+長打率)」はメジャー全体1位の1.066に達している。さらに、平均を100として1打席あたりの得点創出の多さを表す「wRC+」でも、同1位の180をマークした。

 wRC+180は、史上初の40本塁打&70盗塁を達成したロナルド・アクーニャJr.外野手(ブレーブス)の170、ア・リーグ2位の打率.327、OPS1.013をマークしたコーリー・シーガー内野手(レンジャーズ)の169を上回る。106試合出場で37発を放ったアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)も174にとどまり、大谷の180がいかに際立っているかが分かる。メジャー全体でも最高の打者といって過言ではない数字を残している大谷。過去2年は受賞を逃しているが、今回はどんな結果になるだろうか。

(Full-Count編集部)

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