憧れの侍戦士は続々監督に…早すぎる“時の流れ” 2013年WBCから10年、激変した球界

楽天・田中将大、侍ジャパン・井端弘和監督、巨人・阿部慎之助監督、坂本勇人(左から)【写真:矢口亨、片倉尚文】
楽天・田中将大、侍ジャパン・井端弘和監督、巨人・阿部慎之助監督、坂本勇人(左から)【写真:矢口亨、片倉尚文】

巨人は阿部慎之助監督に、侍Jを率いる井端弘和監督

 野球日本代表「侍ジャパン」の監督に井端弘和氏、巨人の監督に阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチの就任が決定した。2人は2013年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で共にプレーした。まさに“十年ひと昔”。当時の代表選手たちの現在地を検証する。(成績は7日終了時点)。

 代表28選手中、今季現役だったのは11選手。そのうち巨人・松田宣浩内野手と、独立の九州アジアリーグ・大分B-リングスでプレーした内川聖一内野手が現役引退した。メジャーではツインズ・前田健太投手が右肘手術を経て復帰。21登板で6勝(8敗)をマークした。

 NPBに復帰して3年目の楽天・田中将大投手は7勝11敗で防御率4.91。中日・涌井秀章投手(当時西武)は5勝13敗、防御率3.97と負けが先行した。巨人・坂本勇人内野手はシーズン途中で遊撃から三塁にコンバートされ、打率.288、22本塁打をマークした。

 指導者やチームの中枢で活躍する人材も多い。西武・松井稼頭央監督(当時楽天)は就任1年目の今季、65勝77敗1分けの5位だった。稲葉篤紀氏は東京五輪の日本代表監督を経て日本ハムのGM。他に7人が今季、NPBでコーチを務めた。

 井端氏(当時中日)は現役引退後に巨人や日本代表のコーチなどを歴任。U-12日本代表の監督を経て今回、トップチームとU-15代表の監督に就いた。巨人・阿部監督は2019年限りで引退後、巨人の2軍監督やコーチを歴任し、来季から1軍の指揮を執る。経験豊富な2人がどんな采配を見せるか、注目される。

【表】監督は3人に増え、現役は9人に…2013年WBC戦士の“現在”

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