ロッテが「10・10決戦」を制す、1毛差2位でCS進出 谷保コールもう1度…約束を果たす

ロッテ・吉井理人監督【写真:荒川祐史】
ロッテ・吉井理人監督【写真:荒川祐史】

敗れた楽天は4位に終わり、今シーズン終了となった

■ロッテ 5ー0 楽天(10日・楽天モバイルパーク)

 ロッテは10日、楽天モバイルパークで行われた楽天とのレギュラーシーズン最終戦に勝利した。この結果、ソフトバンクを上回って2位に浮上し、クライマックスシリーズ(CS)進出とともに、本拠地のZOZOマリンスタジアムで開催する権利も得た。敗れた楽天は4位に終わり、今シーズン終了となった。

 勝ったほうがCS進出の「10・10決戦」を制した。ロッテは勝ちか引き分け、楽天は勝てばCS進出という最終戦の直接対決が大いに注目を集めた。当初は9日に行われる予定だったが、雨天順延で10日に順延。この日も雨の影響で試合開始が遅れるなど、普段の試合とは違う独特の雰囲気を醸し出していた。

 試合は2回、1死から山口航輝外野手の二塁打でチャンスを作ると、続く岡大海外野手の右前に落ちるポテンヒットで先制。4回には安田尚憲内野手の左翼ポールに当たる9号ソロで追加点を奪った。さらには、7回に荻野貴司外野手の適時内野安打、佐藤都志也捕手の2点適時二塁打で効果的に突き放した。

 投げては、先発した小島和哉投手が7回94球を投げて6安打無失点の好投。8回は坂本光士郎投手、9回は守護神の益田直也投手がつないだ。ロッテは70勝68敗で勝率.5072となり、71勝69敗で勝率.5071のソフトバンクを「0.0001」上回った。14日からのファーストステージは本拠地でソフトバンクと対戦する。

 ロッテは、33年間に渡って場内アナウンスを谷保恵美さんが、今季限りで引退する。最後のアナウンスを終えたが、CS進出を信じて放送室を片付けずに待っていた。最終戦のセレモニーで選手会長の益田が「帰ってきますから」と約束し、見事に果たした。ZOZOマリンスタジアムに、また美声が帰ってくる。

【実際の映像】最後の1球に時が止まる…スイング判定に楽天は呆然 ロッテがCS進出を決めた瞬間

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