岐路に立つ18年目の功労者たち… 逸材揃いの2005年高校生ドラフト組の現在地

オリックス・T-岡田、楽天・炭谷銀仁朗と銀次(左から)【写真:荒川祐史】
オリックス・T-岡田、楽天・炭谷銀仁朗と銀次(左から)【写真:荒川祐史】

2005年高校生ドラフト組でNPB現役は4選手に

 楽天は13日、炭谷銀仁朗捕手に来季の契約を結ばないことを通告した。36歳の炭谷は2005年高校生ドラフト1巡目で平安高から西武に入団。巨人、楽天と渡り歩いた。ここでは炭谷と同学年にあたる“2005年高校生ドラフト組”の現在地を紹介する。

 炭谷は高卒1年目から開幕スタメンを飾るなど1軍を経験。4年目の2009年には112試合に出場し、涌井秀章投手(現中日)とともに最優秀バッテリー賞を受賞した。以降もゴールデン・グラブ賞を2度、ベストナインを1度受賞し、2013、2017年のWBC代表にも選ばれた。2019年に巨人にFA移籍し、2021年7月に金銭トレードで楽天へ。プロ18年で通算1541試合に出場し、825安打、47本塁打、打率.215の成績を残している。

 同年の高校生ドラフトで、NPBで現役を続けている選手は炭谷を除くと4人。炭谷と同じ1巡目指名では、オリックスのT-岡田外野手がいる。ここ数年は若手の台頭で思うような成績を残せていないが、通算1192安打、204本塁打を放ち、3連覇を果たしたチームを支えている。

 ヤクルト3巡目の川端慎吾内野手は、今季も“切り札”として活躍。代打で72試合に出場し、打率.323、2本塁打、13打点と低迷が続いたチームで存在感を放った。阪神4巡目の大和内野手は2018年からDeNAでプレーし、今季88試合に出場。得点圏打率.328と勝負強さを発揮するなど、欠かせない戦力になっている。

 楽天3巡目の銀次内野手は、7年目の2012年に定位置を確保すると、翌2013年の日本一に貢献。その後も主力としてチームを支えた。近年は若手の台頭で出番を減らしているが、今季はシーズン最終盤に1軍昇格。9月25日の日本ハム戦では、9回に代打で登場して、貴重な勝ち越しタイムリーを放った。

 この年の高校生ドラフトは、辻内崇伸投手と平田良介外野手の“大阪桐蔭”コンビが話題を集めた。辻内は2球団競合の末に巨人、平田は中日にいずれも1巡目で入団。横浜(現DeNA)から1巡目指名された山口俊投手は、NPB通算66勝112セーブをマークし、メジャーにも挑戦した。

 また、3球団が競合し、福岡第一高から日本ハムに1巡目指名された陽岱鋼外野手は、2013年に盗塁王、ゴールデン・グラブ賞に4度輝くなど活躍。2016年オフに巨人へFA移籍し、2021年オフに自由契約になると、活躍の場所を米国に移しプレーを続けている。

(Full-Count編集部)

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