中田翔「山川はどうなるか」 “玉突きFA移籍”も? 目が離せぬ強打の一塁手の去就

巨人・中田翔【写真:矢口亨】
巨人・中田翔【写真:矢口亨】

通算303本塁打の中田がFA権を行使する可能性「真剣に考えたいです」

 巨人の中田翔内野手は、来季どこでプレーするのか。19日にジャイアンツ球場で行われた秋季練習で、海外フリーエージェント(FA)権の行使について、「真剣に考えたいです。もちろん残るという意味でもね。今いろんなことを考えています」と語った。FA宣言すれば、争奪戦となる可能性もある。

 中田は通算303本塁打を誇る強打の一塁手。今季は92試合出場で15本塁打をとどまったが、広い札幌ドームを本拠地とした日本ハム時代の2015、2020年にシーズン30本塁打をクリア。9シーズンで20発以上を記録したパンチ力が何よりの魅力だ。

 巨人では秋広、門脇ら若手が台頭。遊撃の坂本が三塁、岡本が一塁に回り、今季終盤は出場機会が激減していた。「代打でという気持ちは正直全くないというか。代打は代打で難しい。代打って本当に違うスポーツだと思っている」。昨オフに3年契約を結んだが、毎シーズンオフに契約を破棄できる権利(オプトアウト)を持っている。スタメンでの出場機会を求めて、FA宣言する可能性は十分ある。

 仮にFA宣言をしたら……。その去就に大きく関わってきそうなのが、西武の山川穂高内野手か。今季は0本塁打に終わったものの、2022年に41本塁打、90打点で打撃2冠王に。3度の本塁打王に輝き、通算218本塁打を誇る右の長距離砲だ。

 守備位置も同じ一塁手。中田は19日に「山川はどうなるのか」と気にかける場面があった。今季、山川の離脱が大きく響いた西武のチーム435得点、90本塁打はリーグ最少。仮に山川流出となれば、強打の一塁手は一気に補強ポイントとなる。両スラッガーにとって、目の離せないオフとなりそうだ。

(Full-Count編集部)

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