3人に1人が戦力外…現役ドラフトの厳しい立場 2軍で防御率1点台もチャンスわずかの現実

DeNA・笠原祥太郎、ソフトバンク・古川侑利、ヤクルト・成田翔(左から)【写真:荒川祐史、藤浦一都、小林靖】
DeNA・笠原祥太郎、ソフトバンク・古川侑利、ヤクルト・成田翔(左から)【写真:荒川祐史、藤浦一都、小林靖】

阪神・大竹耕太郎、中日・細川成也ら躍動の一方で4人が岐路に

 ソフトバンクは22日、古川侑利投手と来季の支配下契約を結ばないことを発表した。昨オフに行われた第1回現役ドラフトで移籍した選手では、4人目の戦力外。阪神に移籍して12勝(2敗)を挙げた大竹耕太郎投手ら大躍進を遂げた選手がいる一方で、3人に1人が1年でチームを去った。

 28歳の古川は、2013年のドラフト4位で楽天に入団。2019年に交換トレードで巨人に移籍したが、2021年オフに戦力外に。トライアウトを経て日本ハムに移籍した。日本ハムでは自己最多34試合に登板し、1敗3ホールド、防御率4.08と飛躍の兆しを見せていた。

 ソフトバンク移籍後は2軍で34試合に登板し、2勝3敗、3セーブ、防御率1.43と好成績を残していた。一方でルーキーの大津らも台頭し、1軍でのチャンスはごくわずかだった。9試合の登板で防御率4.50に終わった。

 昨オフに初めて行われた現役ドラフトでは、阪神・大竹以外にも中日・細川成也外野手が自己最多の24本塁打を放ち覚醒の兆しを見せた。一方で第1次戦力外通告では、ヤクルトの成田翔投手、DeNAの笠原祥太郎投手、オリックスの渡邉大樹外野手の3選手が岐路に立った。

 飼い殺しを防ぐ目的で始まった現役ドラフトだが、古川のように移籍後に出場機会を減らすケースも。厳しい立場であることは変わりなく、明暗が分かれる形になった。

(Full-Count編集部)

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