3人引退、変則左腕は戦力外 2人の大リーガー誕生も…世界一から4年で分かれた明暗

ソフトバンク・嘉弥真新也、巨人・松田宣浩、レッドソックス・吉田正尚【写真:小林靖、矢口亨、ロイター】
ソフトバンク・嘉弥真新也、巨人・松田宣浩、レッドソックス・吉田正尚【写真:小林靖、矢口亨、ロイター】

2019年「プレミア12」世界一メンバーの嘉弥真が戦力外となった

 ソフトバンクの嘉弥真新也投手が、来季の契約を結ばない旨を通告された。2019年には侍ジャパンの一員として「プレミア12」で悲願の世界一に貢献した左腕が、あれからわずか4年で岐路に立った。当時のメンバーでは、すでに3人が現役を引退。一方で、2人のメジャーリーガーが生まれるなど明暗が分かれている。

 嘉弥真は貴重なワンポイントとして3試合に登板して、打者3人に対して無安打無失点と完璧な投球を見せた。日本はグループBを3勝0敗と無敗で終えると、スーパーラウンドで4勝1敗の1位。決勝で韓国を5-3で破り、大会初優勝を飾った。

 13人が選ばれていた投手は、大竹寛と山口俊がすでに引退。今春のWBCで世界一に貢献し、3年連続投手4冠を誇る山本由伸、左のエースに成長した今永昇太ら日本が誇る投手たちもいる。岸孝之は38歳で投げ続けており、田口麗斗は今季ヤクルトで33セーブを挙げた。

 捕手は小林誠司、會澤翼、甲斐拓也。甲斐はソフトバンクの正捕手として今季も139試合に出場するなど、7年連続100試合以上に出場。會澤と小林は若手の台頭などもあり出場機会を減らしている。

 内野手は7人。浅村栄斗は今季26本塁打でタイトルを獲得し、坂本勇人は三塁を守って22本塁打、60打点と復活を遂げた。松田宣浩はソフトバンクから巨人に移籍して12試合の出場にとどまり、今季限りで現役を引退した。

 5人の外野手はいまなおチームの主力として活躍している。近藤健介はソフトバンク入りして初の本塁打王のタイトルを獲得。鈴木誠也は2022年、吉田正尚は2023年から海を渡り、メジャーの舞台で存在感を示している。28人の“世界一メンバー”たちは、それぞれの野球人生を歩んでいる。

【一覧】現役引退からメジャーリーガーまで…大会初Vを成し遂げた2019年「プレミア12」メンバー

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