「パの方がいい投手が多い」 巨人退団後に覚醒も…助っ人HR王が見たセとの“違い”

ロッテのグレゴリー・ポランコ【写真:荒川祐史】
ロッテのグレゴリー・ポランコ【写真:荒川祐史】

巨人からロッテに加入したポランコは26発で本塁打王を獲得した

 巨人からロッテに移籍し、新天地1年目でいきなり本塁打王に輝いたグレゴリー・ポランコ外野手。メジャー通算96本塁打の力を、日本でも見せつけた。来日から2年で両リーグを経験した助っ人が、感じた違いや衝撃を受けた投手について語った。

 昨季は巨人で24本塁打を放つも自由契約となり、ロッテに加入した。今季は主に指名打者としてレギュラーシーズン125試合に出場して打率.242、26本塁打、75打点をマーク。守備の負担が減ったこともプラスに働き、ソフトバンク・近藤、楽天・浅村とともに本塁打王を獲得した。

 セ・リーグとパ・リーグの両方を経験。本塁打数こそ昨季と大差ないが、そこには様々な違いを感じたという。「僕にとっては、パ・リーグの方がいい投手が多いのかなと思っています。このリーグは打撃よりも投手に重点を置いているのかなと思います」。

 中でもどの投手がいい投手か――。そう尋ねると、被せ気味に「ヤマモト」と即答。「真っ直ぐが外ちょっと高めに浮いてくるような……。本当にいい真っ直ぐです」と言いながら、思い出したかのように表情をゆがめた。レギュラーシーズンで8打数1安打、打率.125に抑え込まれた難敵。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでは先制適時打など2安打を放つも、チームは敗れた。

「あとはコウナ(西武・高橋光成)、タイラ(西武・平良海馬)、ミヤギ(オリックス・宮城大弥)。ミヤギは左で一番いいね」。高橋には打率.143(7打数1安打)、平良には打率.118(17打数2安打1本塁打)、宮城にいたってはシーズン打率.000(10打数無安打)のやられようで、CSでも3打数無安打と最後まで快音は響かなかった。

 顔も見たくないと思うのも無理はない。とはいえ、好投手が多いと感じるリーグで獲得できたタイトルだからこそ、ポランコにとっても一層の自信につながった。

(町田利衣 / Rie Machida)

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