侍J最年少・20歳が秘めるポテンシャル 佐々木朗希より打たれない…衝撃数値「.136」

日本ハム・根本悠楓【写真:小林靖】
日本ハム・根本悠楓【写真:小林靖】

日ハム根本悠楓の今季被打率は.136…20投球以上で3番目に低い数値だった

 野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督は24日、「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」(11月16~19日、東京ドーム)に出場する26選手を発表した。チーム最年少の20歳で選出された日本ハムの左腕・根本悠楓投手は3年目の今季、1軍で5登板、計25投球回にとどまったが、ロッテ・佐々木朗希投手をも凌ぐ数値をマークしていた。

 根本は苫小牧中央高から2020年ドラフト5位で日本ハムに入団。2年目の昨季1軍デビューし、13登板(11先発)で3勝3敗1ホールド、防御率2.52をマークした。今季は1軍初登板が8月10日と出遅れたが、5登板(5先発)で3勝1敗、防御率2.88の成績を残した。

 特筆すべきは被安打が少ないこと。計25回を投げて打者105人に対して被安打12(被本塁打2)、14四球、3死球だった。試合別に見ても最も被安打が多かったのが9月28日のロッテ戦で4本(6回)。他の4試合は全て2安打しか打たれなかった。

 セイバーメトリクスの観点から分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、根本の被打率は.136。20投球回以上の投手の中で3番目に低かった。最も低いのはソフトバンクのリバン・モイネロ投手で.122、続くのは日本ハム・福田俊投手で.128。先発投手では最も低い数字だった。

 ロッテ・佐々木朗希投手は.161(91回)、オリックス山本由伸投手は.198(164回)。投球回数が全く異なるため比較にもならないが、20歳左腕は今後大きく飛躍する可能性を秘めているということだろう。

 直球の平均球速は昨年より1キロ増の142.4キロ。ストレート100球当たりの失点増減「wFA/C」は1.92で両リーグ合わせて13位だった(20投球回以上)。ヒットを打たれぬ左腕が国際舞台でどんな投球をするか、期待される。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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