楽天、熾烈なCS争い支えた新戦力 資質見せたドラ1…夏場に現れたブルペンの救世主

楽天・荘司康誠(左)と渡辺翔太【写真:荒川祐史、矢口亨】
楽天・荘司康誠(左)と渡辺翔太【写真:荒川祐史、矢口亨】

ドラ1荘司は自身5連勝でシーズン終了、ドラ3渡辺翔は8勝&25H

 楽天は今季、70勝71敗2分けで4位。終盤は激烈なクライマックスシリーズ(CS)進出争いを演じたが一歩及ばず、石井一久監督は退任となった。では、ルーキーたちはどんな結果を残したか。今季の働きを検証する。

 前半戦は低迷したものの終盤に巻き返した楽天。ドラフト1位・荘司康誠投手、3位・渡辺翔太投手が貢献した。荘司は4月22日の日本ハム戦で初登板。6回途中3失点で初黒星を喫した。5月28日の日本ハム戦では9回7奪三振2失点の好投を見せるなどしたが、なかなか勝ち星に恵まれなかった。

 そして、9試合目登板の7月5日オリックス戦で、6回を5安打2四球8奪三振無失点で待望の初勝利を手にした。19登板で5勝3敗、防御率3.36。チーム2位の93奪三振を記録した。6月4日のヤクルト戦での黒星を最後に負けなし。自身5連勝でシーズンを終えた。

 渡辺翔はパームボールを武器に中継ぎとして奮闘した。6月3日のヤクルト戦でデビューし、51登板。チーム最多の25ホールドをマークし、防御率2.40だった。リリーフながら8勝(3敗)を挙げたのも、しびれる場面や接戦を任された証だろう。勝てばCS出場だった10月10日の今季最終戦(対ロッテ)も登板したが、3安打2失点。悔しい形でシーズンの幕が下りてしまった。

 ドラフト4位・伊藤茉央投手も25登板で1勝0敗3ホールド、防御率3.27とリリーフで存在感を示した。育成ドラフト1位・辰見鴻之介内野手はファームでアピールを続け、7月に支配下登録を勝ち取った。来季の飛躍に期待したい。

(「パ・リーグ インサイト」菊地綾子)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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