高卒4人が大当たり ドラ1入団拒否も…打撃2冠王にMLB注目投手を生んだ“神ドラフト”

ソフトバンク・近藤健介(左)と日本ハム・松本剛【写真:藤浦一都、荒川祐史】
ソフトバンク・近藤健介(左)と日本ハム・松本剛【写真:藤浦一都、荒川祐史】

日本ハムの2011年ドラフト組、4位近藤健介や2位松本剛らが大活躍

 プロ野球のドラフト会議が26日に行われる。過去にはドラフト1位指名を受けながら入団を拒否した選手も。記憶に新しいのが2011年に日本ハムからドラフト1位指名された東海大の菅野智之投手か。

 東海大4年だった菅野は巨人、日本ハムから1位指名を受けて、抽選の結果、日本ハムが交渉権を獲得した。しかし、日本ハムへの入団を拒否。伯父ある原辰徳監督が指揮する巨人でプレーすることを目指し、1年間、浪人することを決めた。自らの夢を追っての決断だった。

 ドラフト1位指名した投手を逃した日本ハムだが、2011年のドラフトは大当たりだった。最も活躍しているのは、横浜高から4位指名された近藤健介捕手(現外野手登録)だ。日本ハム時代に3度のベストナインに選出され、ソフトバンクに移籍した今季は26本塁打、87打点で打撃2冠王に。出塁率.431で最高出塁率のタイトルも獲得した。3月のWBCでは侍ジャパンの世界一にも貢献。日本球界を代表する打者へ成長した。

 2位で帝京高の松本剛内野手(現外野手登録)を指名。昨季は打率.347で初の首位打者とベストナインに輝いてブレークした。3位の東大阪大柏原高の石川慎吾外野手は今季途中に巨人からロッテへ移籍。44試合で打率.348、2本塁打、10打点と結果を出し、CS進出に貢献した。

 6位の上沢直之投手は3年目の2014年に1軍デビュー。2021年に自己最多12勝、防御率2.81をマーク。今季は9勝9敗、防御率2.96と勝ち星を伸ばせなかったが、リーグ最多の170投球回。今オフのメジャー挑戦が注目される投手に成長を遂げた。

 ドラフト5位の森内壽春投手(JR東日本東北)は2015年オフに、7位の大島匠捕手(早大ソフトボール部)は2018年オフに現役引退したが、ドラフトから12年が経った今も入団6選手のうち4選手が現役を続けている。“神ドラフト”と言って良さそうだ。

(Full-Count編集部)

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