戦力外14人中4人が“トレード組” 主力級と交換でも…楽天のもどかしい現実

楽天から戦力外を受けた炭谷銀仁朗(左)と和田恋【写真:矢口亨、荒川祐史】
楽天から戦力外を受けた炭谷銀仁朗(左)と和田恋【写真:矢口亨、荒川祐史】

14人の戦力外選手の中で、トレード加入したのが炭谷、和田、高田、横尾

 プロ野球の第2次戦力外通告期間も1週間が過ぎ、各球団の戦力整理が進んでいる。楽天は27日に和田恋外野手と正隨優弥外野手に来季の契約を結ばない旨を通告し、これで支配下と育成を合わせて14人が戦力外となった。中でも目立ったのが和田ら“トレード組”だった。

 14人のうち、トレードで加入したのが和田のほかに、炭谷銀仁朗捕手、高田萌生投手、横尾俊建内野手の4人となった。和田は2013年ドラフト2位で巨人に入団。巨人では2018年に5試合に出場したのみで、2019年7月に古川侑利投手とのトレードで楽天入り。同年は31試合に出場もこれが自身最多で、今季はわずか2試合の出場だった。

 炭谷は2005年高校生ドラフト1巡目で西武入り。ゴールデン・グラブ賞を2度、ベストナインを1度受賞するなど正捕手として支えた。巨人を経て、2021年7月に金銭トレードで楽天に移籍した。今季も65試合に出場してベテランとして投手陣を牽引したが、新たな道を探すことになる。

 高田は2016年ドラフト5位で巨人に入団するも、わずか3登板のみで2020年に高梨雄平投手とのトレードで楽天へ。2021年に4試合に登板したが楽天でも勝利をつかむことはできなかった。

 横尾は2015年ドラフト6位で日本ハムに入団し、2018年には74試合の出場で9本塁打を放つなど飛躍の兆しを見せていた。池田隆英投手とのトレードで2021年から楽天でプレーする。同年に30試合出場も最近2年間は1軍出場がなかった。

 大事な戦力を手放しながら、チーム状況などに応じて補強ポイントを補うトレード。新たな活躍を目指して新天地にやってきた選手たちだったが、数年を経て岐路に立った。

(Full-Count編集部)

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