2年連続戦力外、主力から一転400打席減 異国からドラフト指名も…阪神16年組の現在地

阪神・糸原健斗、才木浩人、オリックス・小野泰己【写真:矢口亨】
阪神・糸原健斗、才木浩人、オリックス・小野泰己【写真:矢口亨】

オリを戦力外となった小野は2016年ドラフト2位で阪神に入団した

 オリックスは28日、小野泰己投手ら3選手に来季の選手契約を行わない旨を通達したと発表した。小野は2016年ドラフト2位で阪神に入団。2022年限りで戦力外通告を受け、オフに育成でオリックス入りし、4月に支配下を勝ち取っていた。阪神の2016年ドラフト“同期”には、今季出場試合が激減した内野手や防御率1点台の好成績を残した投手も。その現在地を検証していく。

 ドラフト1位は大山悠輔内野手だった。今季は全試合出場を果たし、19本塁打78打点、出塁率も4割超とチームのリーグVに大きく貢献。3位の才木浩人投手は今季19試合に登板し、8勝5敗、防御率1.82の好成績。8月に一時離脱し、初の2桁勝利には届かなかったが飛躍の1年だった。

 4位の浜地真澄投手は昨季52試合、防御率1.14、21ホールドと安定した投球でブルペンを支えた。しかし今季は打ち込まれる場面も目立ち、30試合で防御率5.86と苦しんだ。

 5位の糸原健斗内野手は、昨年二塁、三塁のレギュラー格として132試合に出場し495打席に立った。しかし今季は一転、中野の二塁コンバート、佐藤輝の三塁固定で主に代打での出場が続き、シーズン69試合89打席の出場に終わった。

 一方で、異国の地からドラフト指名を受けた選手も。6位の福永春吾投手は、2020年オフに戦力外となり、その後は独立リーグや台湾プロ野球(CPBL)などに所属し、今年8月に現役を引退。現在はCPBLの台鋼雄鷹でコーチを務めているが、日本時間23日から24日にかけて行われた、中東と南アジアを拠点とするプロ野球の新リーグ「ベースボール・ユナイテッド」のアブダビ・ファルコンズから9巡目(全体68位)で指名を受けた。

 7位の長坂拳弥捕手は、梅野が離脱した終盤戦などに1軍入りし“第3捕手”として10試合に出場した。8人がプロ入りし9年目を迎えた今季、チームの中心として活躍する選手もいる一方、2度目の戦力外を迎える右腕がいるなど、明暗分かれる結果となった。

(Full-Count編集部)

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