防御率10点で放出→0点台に…日ハムのトレードは成功? 放出選手が続々キャリアハイ

ロッテ・西村天裕、日本ハム・山田遥楓、中日・齋藤綱記(左から)【写真:小林靖】
ロッテ・西村天裕、日本ハム・山田遥楓、中日・齋藤綱記(左から)【写真:小林靖】

齋藤綱は防御率10点台で中日へトレード→31登板で防御率0.73と圧倒した

 日本ハムは第2次戦力外通告期間に山田遥楓内野手と来季の契約を結ばないことを発表した。昨オフ西武からトレードで移籍。1軍で29試合に出場し、打率.268、0本塁打1打点の成績を残していたが、構想外となった。新庄剛志監督2年目の今季は計7件のトレードを行ったが、果たして成功だったのだろうか。トレード組の成績を振り返る。

 昨年の本拠地最終戦で「優勝しか目指さない」と意気込み迎えた2年目。10月に阪神と2対2のトレードで齋藤友貴哉投手と江越大賀外野手を獲得した。江越はキャリアハイの100試合に出場したが、打率.180に終わった。齋藤友は春季キャンプの紅白戦で右膝前十字靭帯を断裂。手術を行い、今季は登板なしだった。

 オリックスからは齋藤綱記投手を獲得。しかし、日本ハムでは4登板で防御率10点台に終わった。シーズン途中にその齋藤綱と宇佐見真吾捕手を放出し、中日から山本拓実投手、郡司裕也捕手を獲得した。郡司はキャリアハイの55試合に出場しプロ初アーチを記録。山本も26登板で防御率1.50と抜群の安定感を誇った。ロッテから加入した福田光輝内野手は、24試合で打率.175と好結果を出せなかった。

 一方で放出組が軒並み活躍している現状も。齋藤綱は中日では31登板で防御率0.73と圧倒。宇佐見も69試合の出場で打率.282、3本塁打を放った。山田との交換トレードで西武へ出戻りした佐藤龍世内野手は、キャリアハイとなる91試合の出場で打率.263、3本塁打33打点。ロッテに移籍した西村天裕投手も44試合の登板で4勝14ホールド、防御率1.25と抜群の成績を残した。

 2024年シーズンは新庄監督の続投が確定している。支配下の戦力外は5人だが、2人が現役引退、助っ人も3人退団で70人枠の空きも多い。今オフも驚きのトレードはあるのだろうか。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY