元ドラ1は正念場、タイトル→1軍出場ゼロも 最高わずか218安打…苦闘する“狭間の世代”
1997年世代の野手は苦戦…HRトップはオリ廣岡で28本
今季現役ドラフトで巨人に加入したオコエ瑠偉外野手は開幕スタメンを果たしたものの、結局41試合で打率.235(119打数28安打)に終わった。同外野手は2015年ドラフト会議で楽天に1位指名された「1997年世代」。活躍している投手は多いが、野手は苦闘している。
97年世代が高校3年生だった2015年ドラフト。1位指名の野手はオコエとロッテ・平沢大河だった。オコエはNPB在籍8年で277試合、打率.222、157安打、11本塁打。平沢は今季57試合で打率.170、3本塁打。通算で306試合、打率.190、135安打、10本塁打と期待通りの成績は残せていない。
この世代の本塁打トップはオリックス・廣岡大志内野手で28本。21本の西武・愛斗外野手、20本のロッテ・佐藤都志也捕手が続いている。一つ上の1996年世代では巨人・岡本和真内野手が既に206本塁打。一つ下の1998年世代ではDeNA・牧秀悟内野手が3年で75本塁打をマークし、今季は打点王と最多安打を獲得した。
安打数を見ても愛斗の218本が最多で、佐藤都の182本、ソフトバンク・柳町達外野手の181本と続く。昨年盗塁王を獲得し、148安打を記録したロッテ・高部瑛斗外野手は今季故障に泣かされ、9月には手術。1軍出場機会がなかった。
ただ“希望の星”もいる。楽天・村林一輝内野手はシーズン途中から遊撃の定位置を獲得。98試合で打率.256(301打数77安打)をマークした。今季途中に中日から日本ハムに移籍した郡司裕也捕手は打力を買われて出場機会を増やし、55試合で打率.254、43安打、3本塁打をマークした。
投手では日本ハム・伊藤大海、中日・小笠原慎之介、広島・森下暢仁らチームの中心として活躍している選手は少なくない。来季は「27歳シーズン」となる1997年世代から、活躍する野手は現れるだろうか。
(Full-Count編集部)