潜在能力は「球界でもトップクラス」 関係者も驚愕…指揮官も認める21歳の才能

ソフトバンク・笹川吉康【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・笹川吉康【写真:福谷佑介】

育成の緒方理貢の成長も評価「フェニックスでは一番目立っていた野手」

 ソフトバンクは2日、宮崎県の生目の杜運動公園で秋季キャンプをスタートさせた。小久保裕紀監督にとっても新体制が始動。そんな中、2022年から2年間、2軍監督を経験して若鷹を見てきた指揮官が「球界でもトップクラス」と絶賛する選手がいる。来季4年目となる笹川吉康外野手だ。

 左投げ左打ち。神奈川県出身で横浜商業高から2020年のドラフト会議で2位指名を受けた。今季はウエスタン・リーグで90試合に出場して4本塁打を放つなど、長打力が最大の持ち味だ。「スイングスピードは球界でもトップクラスです。アマチュアを見ている担当の人たちも今日見ていましたけど。アマチュアでも、こんなスイングスピードが出る選手はまずいないって」と小久保監督も評価する。

 当然、課題もある。同リーグで笹川は打率.211と、確実性の向上が必須。「練習とわかっているボールをあれだけファウルにしていたら、試合では無理なので。その精度を高めるしかない。彼自身は自分の課題は明確」と指揮官も話すように、少しでも課題を克服するため、とにかくこのキャンプでバットを振り込むつもりだ。

 また、小久保新監督は育成の緒方理貢内野手も評価した。2020年育成ドラフト5位で駒大から入団した俊足巧打の選手。「足はチームの中でも能力が高い選手とわかっていた。そこに思い切りのいいバッティングが出てきた。フェニックス(リーグ)では一番目立っていた野手」と頷く。秋季キャンプにおいて指揮官は「チームプレーは必要ない」という表現、個々の技術向上を掲げている。必死に鍛錬を積んで、1軍のグラウンドを目指し続ける。

(竹村岳 / Gaku Takemura)

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