米FA市場は空前の“日本選手バブル” 大谷は史上最高826億円、由伸は破格の310億円

エンゼルス・大谷翔平(左)とオリックス・山本由伸【写真:ロイター、荒川祐史】
エンゼルス・大谷翔平(左)とオリックス・山本由伸【写真:ロイター、荒川祐史】

1位の大谷翔平は昨年のジャッジの史上最大のFA契約を「楽に上回る」

 MLB公式サイトは2日(日本時間3日)、このオフにフリーエージェント(FA)となった選手一覧を公開し、エンゼルスの大谷翔平投手らの名前が掲載された。米放送局NBCのスポーツ中継製作部門「NBCスポーツ」が上位111人を掲載。大谷だけでない多くの日本人選手について、契約金額が予想された。

 ランキングは、来季チームまたは選手側に契約の選択権があり、それがほぼ確実に行使されると思われる選手は除いている。また同記事を書いたマシュー・プリオット記者は、自身の見方ではなく、各チームが選手たちをどう見るかに基づいて、複数年契約については記者独自のやり方で調節しつつ、金額の高い順でランキングしたという。NPBからポスティングされる選手については、その費用も総額に含んだ。

 1位の大谷は、もちろん「FA市場最大の標的になる」。昨年ジャッジがヤンキースと再契約した際に結んだ3億6000万ドル(現在のレートで約541億2700万円)という史上最大のFA契約を「優に超える」と予想した。右肘手術の影響で来季は投げられないにも関わらず「ジャッジ級の契約の価値がある。肘が回復したら外野でも十分な助けになるだろう。2025年にはマウンドに復帰してその後少なくとも数年間は貢献してくれると期待すると、今でも5億ドル(約751億7600万円)の契約をもらう運命にあるかに見える」として、11年5億5000万ドル(約826億9400万円)とした。

 2位はオリックス・山本由伸投手で、成績以外にも25歳という年齢とここまで怪我がないことも評価され、6年1億8000万ドル(約270億6300万円)+2640万ドル(約39億6900万円)のポスティング費用となった。

 11位はDeNA・今永昇太投手。「直球の動きはすばらしく、変化球はすべて本物。メジャーではローテーションの3、4番手になると見られていているが、契約するチームはコウダイ・センガ計画を採用して、彼を中4日で投げさせることは稀だろう」と分析。値段は4年8800万ドル(約132億3100万円)+1135万ドル(約17億600万円)のポスティング費用と見込まれた。

 また、24位のツインズ・前田健太投手は「来年30先発はできないだろうが、登板する時は平均的な投手以上のピッチングをするだろう」として2年3000万ドル(約45億1100万円)。DeNAのトレバー・バウアー投手は33位で、1年1500万ドル(約22億5500万円)だった。

 49位の楽天・松井裕樹投手は「セットアップとして契約することになるだろうが、じきにクローザーになれるかもしれない」と期待され、3年2400万ドル(約36億800万円)。95位の日本ハム・上沢直之投手は2年800万ドル(約12億300万円)、108位のオリオールズ・藤浪晋太郎投手は1年400万ドル(約6億100万円)とそれぞれ予想された。

(Full-Count編集部)

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