松井秀喜氏が侍J井端監督との秘話公開 甲子園で対戦…食事誘うも「僕が寝てしまった」

野球教室後に取材に対応した松井秀喜氏【写真:中戸川知世】
野球教室後に取材に対応した松井秀喜氏【写真:中戸川知世】

当時の星稜高・山下智茂監督が「すごくいい選手」と警戒

 巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏が5日、侍ジャパンの井端弘和監督へエールを送った。栗山英樹前監督の後任に選出された井端監督は、6日から宮崎キャンプを行い、16日からは東京ドームで行われる「カーネクスト アジアプロ野球 チャンピオンシップ2023」で初陣を飾る。松井氏は1歳下の井端監督と高校時代に甲子園で対戦しており、プロ入り後も親交があった。

 前日(4日)に米ニューヨークから来日した松井氏はこの日、東京都八王子市のセガサミー野球場で、自身が主宰する「Matsui 55 Baseball Foundation」の少年野球教室を開催。終了後の会見で報道陣から井端監督について聞かれると、「まず甲子園で対戦しましたからね。試合前のミーティングで山下(智茂)監督(=当時)が『すごくいい選手だ』と言っていたのを覚えています」と遠い目をして振り返った。

 松井氏が石川・星稜高3年、井端監督が東京・堀越高2年だった1992年春の選抜大会の2回戦で対戦。星稜高が松井氏の一発などで4-0で勝っているが、松井氏の脳裏には“要警戒選手”として井端監督の名前が刻まれたわけだ。井端監督が亜大を経由して中日に入団した際には「『あっ、あの時の……』と思いました」とも。

 2人はプロで親交を深めたようで、松井氏は「個人的に何回か一緒に食事に行ったことがあります。オールスターの時だったかな、僕が誘っておきながら疲れて寝ちゃったんだよね」と明かして笑わせた。「(井端監督は)真面目な性格で、野球に対して真っすぐという印象を受けています。個人的に彼とジャパンを応援するだけです」と語る。もしも、松井氏が何らかの形で井端ジャパンをアシストすることになれば心強い。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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