友だちはゼロ「向こうが知ってるか分からない」 侍J合流に不安…巨人右腕の切実な悩み

巨人・赤星優志【写真:荒川祐史】
巨人・赤星優志【写真:荒川祐史】

赤星は年代別を通じて初の侍ジャパン選出「少し緊張というか知り合いもいない」

 野球日本代表「侍ジャパン」は16日に開幕する「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」へ向け、宮崎市清武総合運動公園で秋季キャンプを行う。巨人から投手としてただ一人選出された赤星優志投手は、切実な悩みを抱えているようで……。チーム合流を直前に控え、歯切れが悪かった。

「少し緊張というか知り合いもいないので。連絡を取り合う人? ゼロです。僕は知っているんですけど、向こうが知っているかは分からないので」

 日大鶴ヶ丘高、日大を経て2021年ドラフト3位で巨人入り。年代別を通じて初の代表選出で、他の侍メンバーとの交流は全くないという。

「さすがに同じチームになるので。出来るだけ仲良くなれるように頑張ります。(門脇と秋広が)投手だったら良かったですけど。巨人で寮に入る時は知り合いに岡田や山田がいた。関係値もあったので。(知り合いが)全くのゼロは初めて」。戸惑いを隠そうとしなかった。

 この日の夜、日本シリーズ中の阪神とオリックスを除く他球団の侍メンバーが宮崎に集合する。「今日が勝負だと思っています」と意気込んだが、この日は“予防線”を張ったようだ。1学年下の門脇は「『今日の夜、一緒にホテルでご飯行くでしょ?』と誘ってきたので、本当に寂しいだろうなと。『じゃあ一緒に行きましょう』と言いました」と笑顔で明かした。

 2月の侍ジャパン強化合宿では人見知りのオリックス・宇田川優希投手を囲む通称「宇田川会」を実施。世界一奪回へ、チームは結束した。「みんな話してみたいです。いろんなことを聞いて成長したいです」という24歳右腕。侍メンバーと打ち解けることは出来るだろうか。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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