原辰徳氏も「救われた」 ラミレス氏が巨人にもたらした変化…大切にした言葉

アレックス・ラミレス氏(中央)の「野球殿堂入りを祝う会」に参加した原辰徳氏(左)【写真:町田利衣】
アレックス・ラミレス氏(中央)の「野球殿堂入りを祝う会」に参加した原辰徳氏(左)【写真:町田利衣】

ラミレス氏は原氏のもとで2008年から4年間プレー、2009年に日本一に導いた

 ヤクルト、巨人、DeNAで活躍し、外国人初のNPB通算2000安打を達成したアレックス・ラミレス氏の野球殿堂入りを祝う会が7日、横浜市内のホテルで開催された。祝辞では前巨人監督の原辰徳氏が、ラミレス氏が巨人に注入した“イズム”について語った。

 ラミレス氏は2001年にヤクルト入りし、来日1年目で29本塁打をマーク。2007年にはシーズン200安打を達成するなどチームの主砲として君臨した。2008年から巨人に移籍し4年間プレー。当時指揮官だった原氏のことは、常々「特別な存在」として敬意を示している。

 原氏は「アレックス・ラミレスという4番が、どういう状況においても、勝とうが負けようが、常にフラットで試合に臨む姿勢。大変勉強になった。彼が僕に言った言葉で『デイバイデイ』というものがある。私もその言葉に救われて、ラミに教えてもらいました」。結果を引きずらず、次の日に挑む切り替え力を称えた。

 2008年、2009年はリーグ優勝を成し遂げ、2009年には日本一も達成した。「ジャイアンツに来てからは本塁打王、リーディングヒッター、MVPも2回。強い4番打者が現れたという点に置いて、凄く大きいと思っています。(坂本)勇人、(阿部)慎之助、ガッツ(小笠原道大氏)らにとっても、非常に大きな存在だったと思います」と感謝。参加していた坂本、小笠原氏も拍手を送っていた。

 さらに原氏は「彼は僕のことがいいなというところでジャイアンツを選んでくれたと信じている。ただ1つ、背番号3をくれと言われたのが、それはダメだと。それは私のボス(長嶋茂雄氏)が怒るということで5番と。プラス2という形で納得してもらった」と移籍当時の秘話も明かし、会場を盛り上げていた。

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