防御率5点台でも…巨人の救世主になる? 2軍で圧倒した「1.08」、剛腕復活に期待

巨人への移籍が発表された近藤大亮【写真:小林靖】
巨人への移籍が発表された近藤大亮【写真:小林靖】

巨人はオリックスから近藤大亮を獲得、背番号は「30」に決まった

 巨人は8日、オリックスの近藤大亮投手をトレードで獲得したと発表した。背番号は「30」。今季は12試合で0勝1敗、防御率5.11、0ホールド0セーブに終わったが、チーム防御率リーグ5位、救援防御率同ワーストだった新天地で復活を遂げられるのだろうか。

 今季はウエスタン・リーグで33試合に登板して防御率1.08。33回1/3を投げて被本塁打2、33三振を奪って6セーブを挙げた。セイバーメトリクスの指標などを用いてプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、30イニング以上投げた投手の中での防御率は、12球団で3位タイ。2軍での奪三振割合「K%」は26.4%、与四球割合「BB%」は3.2%だった。

 今季のストレートの平均球速を示す「FAv」は、1軍で148.0キロ、2軍で148.0キロ。ストレートの投球割合は1軍で71.0%、2軍で61.5%で、32歳を迎えた今も直球で押すスタイルは健在だ。

 2015年ドラフト2位でオリックスに入団し、2017年から3年連続50試合以上に登板。2017年には25ホールドを挙げている。しかし2020年に右肘のトミー・ジョン手術を受けて1軍登板なしに終わり、オフには育成契約となった。2021年の全休を経て、2022年に32試合登板と復活。しかしチームは宇田川、山崎颯ら若手救援陣が台頭し、今季は大幅に登板機会を減らしていた。

 オリックスが発表したコメントでは「新天地で活躍することが恩返しになると思いますし、また新しく認めていただけるように、ジャイアンツの勝利に貢献できるように、必死に腕を振りたいと思います」と話した。来季でプロ9年目、まだ32歳とあって、再びスポットライトを浴びる可能性は十分にある。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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