1人でMVP級2人分…大谷翔平に758億円は「お買い得」 二刀流だから許される“規格外契約”

エンゼルスからFAとなっている大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルスからFAとなっている大谷翔平【写真:ロイター】

FAで大注目の大谷…ジャッジとコールの契約額から試算

 今オフのFA市場で大注目の大谷翔平投手には、どれだけの金額が積まれるのか。1年間は投手としてプレーできないとはいえ、大谷を獲得したチームは投手と野手の“2人分”の活躍を期待することができる。さらに、投打でメジャートップクラスのパフォーマンスを発揮するとあって、5億ドル(約758億円)でも“お買い得”とされる声もある。

 米全国紙「USAトゥデイ」が、大谷の契約額を予想。野手のFA契約で最高額であるジャッジ(ヤンキース)の9年3億6000万ドル(約546億円)と、投手のFA契約では最高額のコール(ヤンキース)の9年3億2400万ドル(約491億円)を合計した10年6億8400万ドル(約1037億円)の契約を“最大額”とし、そこから各事項を考慮して差し引いていった。

 大谷は打者としては、2018年以降の各打者のHR数の中ではMLB10位となる171本塁打をマーク。通算OPS.922は同7位に位置する。2021年以降に限定すると、OPS.964でこの間MLBで2位、124本塁打は4位。今季は本塁打王にも輝き、これらの実績から野手としてはジャッジの契約(9年3億6000万ドル=約546億円)が一つの基準になるとした。

 投手としては2021年以降3年間のWARが14.2(同期間5位タイ)ということを挙げ、15.6で大谷に勝るコールと比較。直近3年の投球イニングはコールが591、大谷が428と1/3イニングであることから、単純計算で大谷の投球回数はコールの72.8%にあたる。パフォーマンスの良し悪しを考慮せずにコールの契約(9年3億2400万ドル=約491億円)に大谷の投球回数を当てはめて計算すると、2億3330万ドル(約354億円)ということになる。

 2人のスターから計算した野手、投手としての価値を合わせると6億ドル弱の価値があることになる。あくまで計算上の話しであり、同紙は肘の手術を複数回経験していることを懸念点に挙げているが、「彼を手に入れた勝者は長年にわたってファンの信頼を勝ち取ることになる。そして、史上最も偉大な選手に、まだピークにある間に働いてもらえる」と評価。「MVP級の選手2人分の契約としたら、ある意味お買い得だと思いませんか?」と締めくくった。

(Full-Count編集部)

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