西武・山川が明かしたFA行使の理由 家族と熟考「社会から離れることまで考えた」
球団が国内FA権の行使を発表
西武は14日、山川穂高内野手が国内フリーエージェント(FA)権を行使したことを発表した。決断の裏側については「皆様に多大なる不快な気持ち、不信感を生んでしまった一連の出来事を通じて、ただ野球をするということだけではなく、関係する全てのことを、自分ひとりで考え、また、家族と考えさせて頂きました」と球団を通じて、コメントを発表した。
3度の本塁打王を獲得し、今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場した山川は、5月に強制性交等の疑いで書類送検されたことが報じられ、8月には不起訴処分となった。9月4日に無期限の公式試合出場停止処分を科され、その後に処分の対象外となったフェニックス・リーグで実践復帰を果たしていた。
不祥事が明らかとなった際は「野球から離れることだけではなく、社会から離れることまでも考えました」とし、「それでも、私の心から消えずに残り続けたことは、野球がやりたい、野球をさせて頂きたいという答えでした。プロ野球選手として恥ずべきことですが、ここまでの気持ちになったのは、これまでの野球人生で初めてのことです」と胸中を明かした。
権限行使については「ライオンズに居続けることが、ファンの皆様、球団の皆様に対する感謝の形、謝罪の形、誠意であるということも考えています」としながら、「同時に、FA宣言が持つ、選手の権利として定められた制度という理解を超え、これまで聞くことがなかった声をお聞かせ頂くことで、自分自身を戒めることとなるのではないかとも考えました」とした。
最後には「結びになりますが、ご伝達が遅れましたことにつきまして、誠に申し訳ございませんでした。お待ちいただき、また、ご心配いただきましたこと、心より感謝申し上げます」と、ファンに謝罪と感謝を伝えた。
(Full-Count編集部)