山本由伸に浮上する「耐久性のリスク」 “低身長”が影響か…ちらつくCY賞右腕の過去

オリックス・山本由伸【写真:小林靖】
オリックス・山本由伸【写真:小林靖】

故障に泣いたジャイアンツの元エース・リンスカムは身長180センチ

 メジャー挑戦を目指すオリックス・山本由伸投手について、米では報道が過熱している。ナ・リーグ西地区の名門・ジャイアンツの番記者は、「欲しい理由」「欲しくない理由」を挙げ、NPBが誇る25歳を紹介している。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のグラント・ブリスビー記者は、NPBでの数字を、MLBの数字にそのまま置き換えることは難しいとしながらも、「欲しい理由」として直近5年で4度も防御率1点台を記録した実績に注目。「彼には、90マイル台半ばの速球、有名なカーブ、そしてGIFになるような(素晴らしい)スプリットという武器がある」と紹介した。

 また、“25歳という若さ”も、今オフ山本が注目を集める大きなポイントの1つ。同記者は「彼以上に長期契約に適した投手を見つけることは不可能だろう」と強調している。

「欲しくない理由」としては、複数のメディアが指摘している178センチという身長に着目。ジャイアンツでエースとして活躍したティム・リンスカムは180センチで、「身長が高くない投手は、一般的に耐久性のリスクがあると考えられている」と言及。リンスカムは30歳となるシーズンまで7年連続で2桁勝利、2度のサイ・ヤング賞に輝いたが、以降は怪我に悩まされた。キャリアが期待されたほど長くはなかったのは「彼の長い長いストライドが腰を消耗させた」と指摘している。

 それでも、同記者は「ヤマモトはジャイアンツに来るべきだ」と前向き。GM会議でジャイアンツのファーハン・ザイディ編成本部長が「素晴らしい実績があればそれ(身長)が問題になるとは思えない」と発言したことに触れ、「大金を払って彼と契約すべきだ。彼との契約は球団を良くしてくれる。彼への投資はこの球団をより価値あるものにしてくれる」と結論付けた。

(Full-Count編集部)

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