阪神戦力外の高山「しがみついてでも野球を」 元新人王が捨て去ったプライド「泥臭く」

阪神・高山俊【写真:荒川祐史】
阪神・高山俊【写真:荒川祐史】

元阪神の高山は右中間二塁打&右前打「体は動くことを見せられた」

「プロ野球12球団合同トライアウト」が15日、鎌ケ谷スタジアムで行われ、元阪神の高山俊外野手は、5打数2安打2四球だった。第1打席ではこの日の全出場選手の中で初安打となる二塁打を放つなど、存在感を発揮。終了後、「泥臭く、しがみついてでも野球をやりたいという姿を見せられた」などと振り返った。

 元ソフトバンク・岡本直也投手との第1打席では、カウント1-1から内角寄りの速球を捉え、右中間を深々と破る二塁打。第3打席の元ヤクルト・山川晃司投手との対戦では、痛烈な右前打を放った。出塁すると、すかさず二盗も決めた。

「投手との対戦が1か月以上空いていたので難しかったですが、怪我がなく元気な姿、体は動くことを見せられたのは良かった」と語る。アピールしようとしていたのは技術以上に「泥臭くしがみつく姿」だという。「失うものはないですし、まだやりたい気持ちがある。泥臭くやりました」と強調した。

 2015年のドラフト1位で阪神に入団し、1年目の2016年には136安打をマーク。しかし徐々に出場機会を減らし、今季はチームが日本一に輝いた裏で1軍出場ゼロに終わり、戦力外となっていた。「悔しがっていても仕方ない。またプロ野球選手を目指してやりたい」。30歳のヒットメーカーにプロ野球人生の第2章が訪れるか、注目だ。

(Full-Count編集部)

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