12球団最強の異次元爆肩「.412」 球速大幅アップの剛腕も…侍J期待の“秘密兵器”

西武・古賀悠斗(左)と佐藤隼輔【写真:球団提供】
西武・古賀悠斗(左)と佐藤隼輔【写真:球団提供】

西武の佐藤隼輔は最速155キロ…チェンジアップで右打者を制圧する

 野球日本代表「侍ジャパン」を率いる井端弘和監督の初陣となる「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」(東京ドーム)は16日に開幕した。参加資格は「24歳以下または入団3年目以内」で、オーバーエイジ枠は「29歳以下で3名まで」。26選手が名を連ねた侍戦士の中で、西武から選出された4選手のうち、2選手を紹介する。

 まずは佐藤隼輔投手だ。2021年ドラフト2位で入団した左腕は1年目の昨季は先発が主だったが、今季はすべてリリーフで47登板。セットアッパーとしても起用されるなど、ブルペンに欠かせない存在となった。

 リリーフ転向に伴って出力が向上。直球の平均球速は4キロ以上アップし、今季初登板となった4月1日のオリックス戦では自己最速の155キロをマークした。球威向上もあってストレートの割合は約7割にまで増加した。

 もうひとつの特徴がチェンジアップだ。今季の奪空振り率は24.5%と高く、決め球として十分な威力を誇る。右打者との対戦では投球割合の約15%を占めており、利き腕側に逃げながら沈む軌道を生かしている。被打率は対左が.274で対右が.188。右打者を苦にしておらず、ワンポイントにとどまらない起用を可能にしている。

古賀悠斗は12球団トップの盗塁阻止率.412、シーズン後半に打撃も改善

 続いては2021年ドラフト3位で入団した古賀悠斗捕手だ。森友哉捕手がオリックスへFA移籍したこともあり、今季は1年目を大きく上回る100試合に出場。両リーグトップの盗塁阻止率.412をマークするなど飛躍を遂げた。

 打撃は打率.218、2本塁打に終わったが、シーズン後半は改善の兆しも。捕手で出場した場面での打率.277は森に次ぐリーグ2位、OPSでも.723で同3位だった。

 1年目や今季前半はストライクゾーンのボールを捉えられなかった。しかし後半戦のゾーン内の打率は.337と劇的に改善。コンタクト率も90%を超え、打つべきボールを確実に捉えられていた。代表ではオーバーエイジ枠で選出された広島・坂倉将吾捕手、さらには中日・石橋康太捕手と争う形になるが、唯一パ・リーグの投手を知る捕手という強みも生かし、チャンスをつかみ取りたい。

 2017年に開催された第1回大会ではDeNA・今永昇太投手や西武・外崎修汰内野手、広島・西川龍馬外野手ら、のちに主力となった選手たちが躍動して日本代表は優勝を飾っている。今回もNPBの未来を担う若き侍たちに注目だ。

(「パ・リーグ インサイト」データスタジアム編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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