3球団競合ルーキーは「侍左腕」を超える“逸材” 編成もベタ惚れ「力的に上かな」

入団交渉に臨んだ西武ドラフト1位・武内夏暉(右)【写真:湯浅大】
入団交渉に臨んだ西武ドラフト1位・武内夏暉(右)【写真:湯浅大】

國學院大の武内夏暉投手が入団内諾…レジェンド背番号「21」に伸びる背筋

 西武からドラフト1位指名された國學院大の武内夏暉投手が16日、横浜市のホテルで入団交渉を行い、契約金1億円(プラス出来高5000万円)、年俸1600万円(金額は推定)で入団を内諾した。今秋のドラフト会議で3球団が競合した最速153キロ左腕に、球団本部編成グループディレクターの潮崎哲也氏は2021年ドラフトで4球団競合の末に獲得に成功したサウスポーの隅田知一郎投手を上回るような高い評価を与えた。

 武内はチーム内で目指す選手について隅田の名前を出し「まっすぐも変化球もレベルが高くて、自分も大卒の選手として活躍したい」とうなずいた。これを受けた潮崎氏は入団時の隅田との比較を求められ「力的にこっち(武内)の方が出力がある。コントロールも上かな」と絶賛。「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」の侍ジャパンメンバーに選出された隅田を超えるような逸材であることを認めた。

 年明けからの新人合同自主トレに向け、現在は毎朝6時に起床し、40分間のランニングから体力作りに励んでいる。同世代の高卒でプロ入りした選手は着実に成長している。「同じ左投げの宮城投手(オリックス)は意識して見ています。投げ負けないようにしたい」と“朗希世代”としてライバル宣言だ。

 背番号は西武のエースとして君臨した東尾修(1969年~1988年)が背負った「21」を着ける。渡辺智男、西崎幸広、石井貴らチームを代表する投手が背負い、地域の担当として、自身を評価してくれた球団本部編成グループ育成アマチュア担当の十亀剣氏も2012年から2022年まで付けていた番号だ。「レジェンドの番号に恥じない活躍をしたいです。(十亀氏から)『後を継いでくれてありがとう』と言っていただきました」と表情を引き締めた。

「勝てる投手になりたい。新人王が目標です」。注目の大型左腕がプロの扉を叩く。

(Full-Count編集部)

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