400イニング流出危機…大解体へ向かう“奇跡のローテ” DeNA、頭の痛い3枚の穴埋め

DeNAの今永昇太、トレバー・バウアー、石田健大(左から)【写真:荒川祐史】
DeNAの今永昇太、トレバー・バウアー、石田健大(左から)【写真:荒川祐史】

メジャー挑戦の今永、国内FA権行使の石田、メジャー復帰模索のバウアー

 12球団でも屈指の投手陣を誇ったDeNAが、先発ローテーション3枚流出の危機を迎えている。今永昇太投手は11日、ポスティングシステムを利用してメジャー挑戦を表明。石田健大投手は14日、国内FA権を行使することを発表した。さらには、トレバー・バウアー投手もメジャー復帰を模索している状況だ。

 今季はエースの今永に加え、2020年にサイ・ヤング賞と最優秀防御率に輝いたメジャーでも屈指の右腕、バウアーの獲得に成功。今永は22試合の先発で7勝4敗、防御率2.80、174奪三振で最多奪三振のタイトルを獲得した。バウアーも19試合の先発で10勝4敗、防御率2.76と実力を証明。強力な2枚看板だった。

 さらに嬉しい誤算だったのは、東克樹投手のブレークだ。2018年に24試合に先発して11勝5敗、防御率2.45の活躍で新人王に輝いたがその後は低迷。2019年から2022年までの4年間でわずか6勝にとどまっていた。しかし、今季は24試合の先発で16勝3敗、防御率1.98の好成績を残して最多勝、最高勝率に輝いた。

 石田も23試合に先発して4勝9敗、防御率3.97。大貫、浜口、ガゼルマン、平良と強力なローテーションか完成した。プロ野球の歴史で見ても、これだけのエース級が3枚も揃うのは奇跡的なこと。しかし、25年ぶりのリーグ優勝はならず、3位に終わった。396回2/3イニングの穴をどのように埋めるのか注目だ。

(Full-Count編集部)

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