「球が強い」評論家も唸った“侍の秘密兵器” 伸びしろ無限大…変則フォームの逸材22歳

韓国戦に登板した侍ジャパン・横山陸人【写真:荒川祐史】
韓国戦に登板した侍ジャパン・横山陸人【写真:荒川祐史】

野口寿浩氏は2番手で登板したロッテ・横山に注目「サイドで力強い直球」

「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」が17日に東京ドームで行われ、野球日本代表「侍ジャパン」は韓国に2-1で勝った。ヤクルト、日本ハムなど4球団で捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は、8回から2番手で登板し、1回を1安打2奪三振の無失点に抑えたロッテ・横山陸人投手を将来のトップチームの救援陣への“ジョーカー”として期待を寄せた。

 横山は先頭の8番打者から151キロの直球で空振り三振。その後、四球と左前打で1死一、二塁とされたが、2番打者のキム・ドヨンを151キロで空振り三振、続くユン・ドンヒを150キロで二ゴロに切り抜けた。

 野口氏は「今はアンダースローとか変則投手が国際大会に強いという時代ではない。横山みたいなサイドスローで球が強い投手がトップチームにいたら武器になる。救援陣に厚みが増すと思いますよ」と中継ぎ陣のアクセントになり得る存在に指名した。

 その上でさらなる飛躍の条件としてフォークのような空振りを奪える変化球の必要性を説いた。「今日はシンカーを見ることができなかったけど、カーブとスライダーを見せ球にして、落ちる球があったら、韓国のように直球に強い打者にも迷いが生じてくると思います」と捕手目線ならではの分析。「常に侍ジャパンに呼ばれるためにも」力強い直球に、ウイニングショットとなる変化球が“朗希世代”のサイド右腕の可能性を広げる。

(湯浅大 / Dai Yuasa)

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