“化け物”に阻まれる大谷翔平…トップ10にさえ入らない現実 遠すぎる異次元の「73」

エンゼルスからFAとなっている大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルスからFAとなっている大谷翔平【写真:ロイター】

MLB公式サイトが歴代MVPを格付け…今季の大谷が順位を落とした理由とは

 エンゼルスからFAとなった大谷翔平投手は、2023年のア・リーグMVPを満票で受賞した。今季は打者として打率.304、44本塁打95打点、OPS1.066、投手としては10勝5敗、防御率3.14、167奪三振を記録し、シーズン終了を待たずして受賞は確実視されていた。伝説的なシーズンを送った大谷だが、MLB公式サイトが選出した歴代MVPの格付けランキングでは、今季の大谷は19位。1位には、シーズン記録の73本塁打を放った2001年のバリー・ボンズ(ジャイアンツ)が輝いた。

 ウィル・リーチ記者は、今季のMVP発表を受け、1931年以降の187人のMVPを格付け。判断基準には、WAR、歴史的重要性、その年のリーグの質などが考慮されている。1位には73本塁打、177四球を記録した2001年のボンズが選ばれ、「私からすれば、73本塁打で1位に選ぶには十分」と評価した。

 2位は1968年のボブ・ギブソン(カージナルス)で、22勝9敗、ライブボール時代以降で最も低い防御率1.12、WHIP0.85、ERA+258、13完封の成績が考慮された。ア・リーグ新記録の62本塁打を放った2022年のアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)は7位。大谷が1度目のMVPとなった2021年シーズンは14位となった。

 今季の大谷が19位となったことについては、「彼のやっていることを、他の誰もやっていない」と評価しつつ、シーズン最後の1か月間をプレーしなかったことが影響し、2021年よりも低い順位となった。ただ、過去の187人の中で20位以内にランクインしているのは、野球の歴史を動かした選手ばかり。大谷はその中に2回入っているのだから、凄さは言うまでもない。

 また、マイク・トラウト外野手(エンゼルス)がWAR10.5をマークした2016年は16位。史上初となる「40本塁打&70盗塁」を記録した今季のロナルド・アクーニャJr.外野手(ブレーブス)は26位。新人でいきなりシーズン242安打、打率.350をマークしたイチロー(マリナーズ)の2001年は79位だった。

(Full-Count編集部)

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