大谷翔平で注目の犬種、過剰人気に警鐘 専門団体に問い合わせ殺到「よく考えて」

犬と戯れ笑顔を見せる大谷翔平【写真:エンゼルス提供】
犬と戯れ笑顔を見せる大谷翔平【写真:エンゼルス提供】

1日で50件を超える問い合わせ「過去に例のない多さでした」

 エンゼルスからFAとなった大谷翔平投手が16日(日本時間17日)、最優秀選手(MVP)発表の番組に出演した際、横に座っていた犬が一躍注目を集めた。X(旧ツイッター)でも「犬種は何だろう……」などと話題となり、テレビなどでも大きく取り上げられた。一躍“時の犬”となったが、専門団体は急激な人気増加に警鐘を鳴らす。

 犬籍登録、血統証明書の発行などを行う「一般社団法人 ジャパンケネルクラブ」には、17日に約50件を超える問い合わせがあり、担当者は「過去に例のない多さでした」と明かす。

 犬種は「コーイケルホンディエ」とみられ、去年に新たに血統証明書を登録した数である、犬種別犬籍登録頭数は「155頭」と比較的少なく、「とても希少ではありませんが、珍しい犬種であると思います」と説明した。

 日本中が注目する選手とだけあって、同じ犬種を飼いたいという人が殺到する可能性もある。だが、急激な人気増加には懸念点もある。同団体は、販売する側に対しては「子犬の販売は、動物愛護法により『動物取扱業』として登録された業者でなければできません。犬の繁殖においては、健康や福祉に配慮し、無理な繁殖を行うことは慎まなければなりません」と、人気増加に応えた繁殖などは控えるように注意喚起する。

 また、飼い主になろうとする人に対しても「子犬を選ぶ際には、犬種ごとの特徴や性質をよく理解しておくこと、犬の性格は1頭ごとに異なること、しつけ、手入れ、獣医療など費用もかかります。10年~15年以上もの間、家族の一員として共に暮らすことになることについて、家族全員でよく考えていただく必要があります」と呼びかけた。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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