大谷翔平の“スピード決着”望む米球界… 「凍結できない」746億円、マネー戦略を米分析

エンゼルスからFAとなっている大谷翔平(中央)【写真:ロイター】
エンゼルスからFAとなっている大谷翔平(中央)【写真:ロイター】

山本はオリが申請を完了、1月7日午前7時が契約交渉期限となる

 エンゼルスからFAとなった大谷翔平投手の去就は大きな注目を集めているが、オリックスからポスティングシステムを利用して米挑戦を目指す山本由伸投手も負けていない。21日に申請が完了し、米国東時間21日午前8時(同21日午後10時)から同2024年1月4日午後5時(同1月5日午前7時)までがMLB球団との契約交渉期限となる。

 米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」で、司会を務めるスコット・ブラウン氏が「(山本と大谷)どちらが最初に契約すると思いますか? ヤマモトの契約を見て、オオタニは『僕らは比較できる同士ではないかもしれないが、その(山本の)契約が大きな額なら、自分の数字はさらに大きくなるかもしれない』と考えるかもしれません。(逆に)ドジャースがオオタニを逃せば、彼らは必死になり、ヤマモトが(これまでの予想額より)もっと大きい額を手にするかもしれません。この2つの契約は、互いに絡み合っていると思いますか?」と問いかけた。

 米メディア「ジ・アスレチック」の敏腕記者ケン・ローゼンタール氏は「思いますね。契約までどれくらいかかるかは興味深い質問です。(大谷は)早期決着をしなければいけないという視点があります。なぜなら5億ドル(約746億円)の契約を結ぶことを検討しているチームは、(オファーに対して)早期に回答することを望むからです。(大谷以外の)他の選択肢が消えていく中で、オフシーズン中ずっとそれだけの額を凍結しておくことはできないからです」と回答した。

 さらに「もう1つの要素はヤマモトです。彼は2億ドル(約299億円)以上の契約を結ぶと予想されています。オオタニを除いたら、FA界の華です。そう考えたら、オオタニは(山本の契約を)待ちたいかもしれません。例えば(山本が)メッツと契約したら、ヤンキースがオオタニに、より関心を示すかもしれません。ヤンキースではなく、ドジャースでもいいです。(山本が契約してしまったことで)他のチームが冷静な判断ができない状態になるかもしれません」。今春のWBCでは侍ジャパンを世界一に導いた2人は、このオフはお互いの契約が影響を与え合うことになりそうだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY