オリの“神イベント”は「選手とBBQ」 ナインと直接交流…裏にスタッフの奮闘

イベントに参加した茶野篤政(中央)らオリックスナイン【写真:真柴健】
イベントに参加した茶野篤政(中央)らオリックスナイン【写真:真柴健】

オリックスが「選手と一緒にBBQ」を開催…東京からキャリーケース持参のファンも

 寒空の中、温かい空気に包まれる“神イベント”だった。オリックスは25日、「FAN FUN FARM 2023」ポイント達成者特典のイベントである「選手と一緒にBBQ」をホテル・ロッジ舞洲で開催した。参加資格はシーズン中に、杉本商事バファローズスタジアム舞洲で行われたウエスタン・リーグ公式戦の平日に15試合以上の観戦をしたファンが対象で、今回は42人が集った。

 満面の笑顔でファンと選手らが、肉や野菜を焼いた。参加選手は2022年ドラフト1位で、今季プロ初勝利をマークした曽谷龍平投手や、育成出身ルーキーながらも開幕スタメンを勝ち取るなど、今季91試合に出場した茶野篤政外野手ら9選手。大阪・舞洲の球団寮で生活する選手が中心となって、BBQを楽しんだ。

 ファン4~5人のテーブルに選手がランダムに座り、食事を楽しむイベント。“超近距離”で美味しくご飯を食べるだけでなく、写真撮影や求められたサインに応える選手らからも笑顔が絶えなかった。曽谷が「今までこんなに近い距離でのイベントはなかったので、新鮮でした」と振り返れば、茶野も「距離が近くて緊張しましたね。ファンの方がすごく話しかけてくださるので楽しかったです」と充実の表情だった。

 選手らとの“交流”を深めるため、くじで参加選手のテーブル配置を決める抽選会も3度実施。衝撃的な“神イベント”に参加するため、キャリーケースを持って東京から参加するファンも複数人いた。高知での秋季キャンプから捕手にも挑戦している池田陵真外野手は「応援してくださってる方々と触れ合える楽しい時間でした。(ルールを守る)お上品なファンの方が多かったので、居心地が良かったです」とニッコリだった。

 イベントの最後には、9選手が自身の“お宝グッズ”を持参し、抽選で参加したファンに手渡してプレゼント。内藤鵬内野手が自身のサイン入りバットを用意すれば、池田は自身の打撃手袋を準備するなど、大いに盛り上がった。進行役を務めた広報宣伝部プロジェクトマネジャーの花木聡氏は「ファンの皆さんに喜んでいただけて本当に良かった。参加してくれた選手らにも感謝です。こういうイベントは大切にしていきたい」と力を込めた。

 今回の“神イベント”を支えた事業運営部スタジアム運営グループ長の岡村義和氏や丸毛謙一氏ら球団スタッフも奮闘。岡村氏は「ファームの魅力をたっぷり伝えていきたい。舞洲に通っていただいたファンに『恩返し』ができればと思っていたので、良い企画になりました」と振り返るなど、11月下旬の寒さながらも、心が温まったイベントになった。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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