2軍にいた“エース候補” 高卒1年目左腕が防御率2.78…大化け期待の逸材19歳

阪神・門別啓人が高卒1年目ながら2軍で防御率2.78の高数値を記録
阪神・門別啓人が高卒1年目ながら2軍で防御率2.78の高数値を記録

阪神の門別啓人、1年目から2軍では好投を披露

 阪神の門別啓人投手は今季、2軍で12試合に登板。1年目ながら防御率2.78、WHIP1.18の好投を見せた。ドラフト2位指名を受けた期待通りのルーキーイヤーを終えた19歳は、2年連続のリーグ優勝に向け、飛躍が楽しみな左腕の1人だ。

 2022年のドラフト2位で東海大札幌高から入団。最速は150キロで、9月に1軍デビューし、広島戦2試合に登板。初戦はリリーフで3回3失点。2戦目は先発し、5回を投げて7安打を浴びながらも無死四球、無失点と試合を作った。

 2軍では12試合に登板。7度の先発で4回のQS(クオリティスタート)を記録した。与四球率は2.45と比較的低く、与えた死球はゼロ。奪三振率は7.04、被打率.237と飛びぬけてはいないものの、高卒1年目にしては上出来といえる。

 セイバーメトリクスの観点から分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、直球の平均球速は144.7キロ。2軍で50イニング投げた投手の中で、左腕に絞ると3位に位置する。直球の失点増減を示すwFAも6.5と比較的高く、キレのある剛速球が武器だ。

 今季の阪神は、盤石の投手陣で38年ぶりとなる日本一に輝いた。さらなる投手王国形成へ、2軍には頼もしい若手たちが研鑽を積んでいる。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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