戦力外に眠っていた右腕…打者圧倒の「0.80」 新天地で再起へ…“お宝”の可能性

ロッテが獲得を発表した吉田凌【写真:荒川祐史】
ロッテが獲得を発表した吉田凌【写真:荒川祐史】

オリ戦力外の吉田凌はトライアウト、入団テストを経てロッテと育成契約

 ロッテは、オリックスを今季限りで戦力外となっていた吉田凌投手と育成契約を結んだことを28日に発表した。吉田は15日に12球団合同トライアウトを受験。23日に非公開で行われたロッテの入団テストを経ての“合格”となった。

 2015年ドラフト5位で東海大相模高から入団した右腕は、2020年には自己最多の35試合に登板。今季は19試合に登板して4ホールド、防御率3.24の成績で、クライマックスシリーズの出場選手登録から外れ、日本シリーズ初日に戦力外通告を受けた。

 分厚い救援陣の壁を打ち破れなかった形だが、ウエスタン・リーグでは30試合に登板して2勝0敗4セーブ、防御率1.95という抜群の成績を収めている。セイバーメトリクスの指標を駆使して分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを見てみると、1イニングあたり1イニング当たりの与四球+被安打を示す「WHIP」では、2軍で20回以上を投げた投手の中では10位の「0.80」を記録した。

 まずは育成での再出発となるが、26歳は「もう一回、野球ができるチャンスをいただき嬉しく思います。これを機に今までなかった自分を出していけたらと思っています」と意気込む。プロ9年目で飛び込む新天地で覚醒を遂げることができるか注目だ。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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