1軍ゼロで帰国…母国でHR10倍増&打率急上昇 元オリ助っ人が覚醒、叶えた再来日

元オリックスのダリル・ジョージ(写真はWBCの時のもの)【写真:Getty Images】
元オリックスのダリル・ジョージ(写真はWBCの時のもの)【写真:Getty Images】

元オリックスのジョージは3月のWBCに豪州代表として出場

 かつてオリックスでプレーしたダリル・ジョージ内野手を覚えているだろうか。豪州出身の30歳は2015年に来日。独立リーグ・BC新潟を経て、2017年にオリックスと育成契約を結んだが、支配下登録とはならなかった。1年で退団したが、母国に戻り躍動。今季は8試合に出場し、打率.308、本塁打2、打点4、OPS.934の好成績を残している。

 3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。4番に座ったジョージは、大歓声の東京ドームをかみしめた。豪州代表として、再び日本の球場でプレーする機会を得た。スタンドは決してアウェイだけではない。「レッツゴー! ジョージ!」。チームメートの3歳が“応援団長”になり、後押しした。

 ジョージは2015年にBC新潟と契約。同年は打率.341、本塁打4、打点15。2016年は打率.329、本塁打9、打点57の好成績を収め、同年オフにオリックスと契約した。オリックスではルーキーだった山本由伸とも仲良く、今でも「トモダチ」。インスタグラムを通じてコミュニケーションをとることもある。

 日本では支配下登録は叶わず。1年で退団。しかし、日本での経験は生きたようで、来日前の豪州リーグでの成績は打率.219、本塁打3、打点26、来日した2015年以降は打率.302、本塁打31、打点136。本塁打の数は来日前の10倍まで積み重ねた。

 今年もABLのメルボルン・エーシズで8試合に出場し、打率.308と好成績を残している。WBC出場時には「機会があればまた、夏も野球をしたいんだけど……」と意欲を見せていた。再び日本に戻ってくる機会はあるだろうか。

(Full-Count編集部)

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