NPB引退から1年…女子野球で得た気づき 限られた活躍の場、心に誓う「恩返し」

昨年に現役引退した坂口智隆氏【写真:中戸川知世】
昨年に現役引退した坂口智隆氏【写真:中戸川知世】

昨年ヤクルトを引退した坂口智隆氏は解説者、指導者など多忙な日々を過ごす

 プロ野球界を引退した選手たちは、どのような1年を過ごすのか。昨年、ヤクルトを引退した坂口智隆氏は指導者としての勉強と共に、様々なスポーツ普及活動に取り組んだ。そのなかでも年間通して力を注いだのが、女子アスリートだ。「日本、世界でもっと活躍できる環境を作っていく必要がある」と、今後も追い続けていくことを口にした。

 坂口氏は昨年10月3日に神宮で行われたDeNA戦で引退試合を行い、ユニホームに別れを告げた。近鉄、オリックス、ヤクルトの3球団で通算1526安打を放ち、4度のゴールデングラブ賞、最多安打のタイトルを獲得。NPBの舞台を離れると独立リーグ、中学野球などでコーチ業にいそしんだ。

「将来的にNPBで指導者の立場を経験したい思いはある。小学生と社会人では教え方は全く違う。全てのカテゴリーを経験することで引き出しを増やしていきたい」

 一方で現役選手では経験できなかった貴重な体験も数多く得た。女子高校野球、女子ソフトボール、企業が運営する女子硬式野球部などに足を運び、一緒になって汗をかいた。守備、打撃など自身のスキルを惜しみなく伝え、選手たちの思いにも親身になって耳を傾けた。

「野球、ソフトに対する思いは男子と変わらない。もしかしたら、女子の方が強いかもしれない。心から楽しんでプレーしている。昔に比べると女子選手がプレーできる環境は良くなってきた。ただ、これを一過性にしてはいけない。もっと活躍の場を広げるために、少しでも自分が力になれれば。確実に技術は上がっているので、力を発揮できる場所も増えればいい」

 引退から1年が経過したが、日々勉強の毎日だという。「解説者として外から見る野球は全く違う。指導もそうですし、大勢の前で喋ることも大変。野球と一緒で準備、練習、実戦の繰り返し。今はオフシーズンに入ったので、現役時代にできなかったファンの方々との交流も増やしていきたい」。多忙な日々を過ごし、野球界、スポーツ界への恩返しをこれからも続けていく。

坂口智隆氏がファンとの交流イベントを開催!

・12月19日「坂口智隆&石川雄洋のプレミアムバースデーパーティ」
※現役時代に同じ背番号「42」を背負った元DeNA・石川氏が参加

応募方法などの詳細は→https://tt42birthdayparty.peatix.com

・12月22日「グッチサンタと愉快な仲間たちのクリスマスパーティ2023」
※ヤクルトでチームメートだった塩見泰隆外野手、西田明央捕手、雄平氏(楽天2軍打撃コーチ)が参加

応募方法などの詳細は→https://guccisanta.peatix.com/m

【実際の動画】坂口智隆氏が広島へ、女子硬式野球「はつかいちサンブレイズ」と真剣勝負

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY