靱帯断裂からわずか1年…超人すぎる“劇的復活” 本職じゃないのに天性のセンス「9.6」

ソフトバンク・栗原陵矢【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・栗原陵矢【写真:荒川祐史】

鷹・栗原は守備指標「UZR」でリーグ三塁手トップの「9.6」をマーク

 ソフトバンク・栗原陵矢外野手は大怪我から復帰した今季、三塁手に本格コンバートされた。今季も怪我に泣かされ、96試合出場にとどまったものの新ポジションで圧倒的数値を記録。改めて野球センスの高さを示した。

 栗原は昨年3月30日のロッテ戦で「左膝前十字靱帯断裂および左外側半月板損傷」の重傷を負い離脱。今季は三塁で再スタートを切った。96試合中93試合に三塁で出場し、打率.239、13本塁打、49打点。8月23日のロッテ戦で右有鈎を骨折し、離脱した。

 2年連続で大怪我に見舞われたが、新たなポジションでインパクトを残した。セイバーメトリクスの指標などを用いてプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、守備の貢献を同じ守備位置の平均と比較して得点化した守備指標「UZR」の三塁手でリーグトップの「9.6」をマークした。

 ゴールデングラブ賞のパ・リーグ三塁手部門を3年連続で受賞したオリックス宗佑磨内野手のUZRは「-3.2」だった。いかに栗原の守備力が秀でていたのかが分かる。ちなみに栗原は投票数6票で3位だった。

 2014年ドラフト2位で捕手として入団し、内外野をこなせるユーティリティとして台頭した27歳。怪我なく1年間プレーすれば、来季は宗の強力なライバルとなりそうだ。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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