天才24歳獲得も…増すジャッジの負担 484億円の重み、ヤ軍に待つ大きすぎるリスク

ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:Getty Images】
ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:Getty Images】

ヤンキースは2対5のトレードでソトとグリシャムを獲得した

 ヤンキースは、2対5のトレードでフアン・ソト外野手とトレント・グリシャム外野手を獲得したことを6日(日本時間7日)に発表した。25歳で通算160本塁打、シルバースラッガー賞4回、通算OPS.946を誇る左の強打者ソトと、ゴールドグラブ2度の27歳グリシャムの獲得は大きな戦力になりそうだが、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「リスキーな動き」を指摘した。

 元ヤンキース打撃コーチのショーン・ケイシーはジャッジが中堅を守るという概念を非常に嫌っているという。自身のポッドキャスト番組「The Mayor’s Office」では「ダメ、ダメ、ダメ、ダメ。私はジャッジに中堅を守らせたくない。中堅は求められるものが非常に多い。その上彼はあまりに大柄だ。中堅手は守備範囲が広くなる。体への負担が……私は気に入らない。ブーニー(ブーン監督)もそうだと思う」と持論を展開していた。

 同メディアは「ケイシーは正しい。ジャッジを正中堅手にするのは懸命ではない。だがソトの加入でチームはほとんど選択肢がなくなる」と分析。キャッシュマンGMは、ソトの獲得はチームが再び「デススターとしてフル稼働する」ことに向けて大きな一歩となると語ったが、ジャッジを中堅手に据えることはその輝きがある意味薄れることを意味すると記事は言及する。

 来年4月に32歳を迎えるジャッジは、9年3億3600万ドル(約484億2300万円)の契約の2年目を迎える。昨季は右股関節を傷めて11日間欠場し、右足親指の捻挫で7週間欠場。年90~100試合で中堅を守り、右翼と指名打者で20~25試合ずつを妥当な推測としつつ、年齢が近いドジャースのムーキー・ベッツやフィリーズのブライス・ハーパーが体への負担が少ないポジションに移る例を出し、この珍しさを強調した。

「万事うまくいく可能性もある。しかしドジャースとフィリーズが30代前半のベッツとハーパーを守る手順を踏んでいる中、『ヤンキースもアーロン・ジャッジについて同じことをすべきではないのか?』と聞くのも当然だろう」と同メディア。“最強外野陣”はどのような布陣を敷くのだろうか。

(Full-Count編集部)

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