現役ドラフト2人、育成契約3人… 1軍未登板で現役引退も、2017年ドラ1の現在地

現役ドラフトで移籍が決まった馬場皐輔(左)と鈴木博志【写真:荒川祐史、小林靖】
現役ドラフトで移籍が決まった馬場皐輔(左)と鈴木博志【写真:荒川祐史、小林靖】

現役ドラフトで阪神・馬場が巨人に、中日・鈴木がオリックスに移籍

 第2回目となる現役ドラフトが8日に行われ、馬場皐輔投手が阪神から巨人に、鈴木博志投手が中日からオリックスに移籍した。ともに2017年のドラフト1位。大きな期待を背負って入団したが、1軍定着とはならなかった。ここでは2017年のドラフト1位12人の現在地を見る。

 同年のドラフトの目玉は早実・清宮幸太郎内野手だった。当時の史上最多記録だった高校通算111本塁打の強打者は7球団競合の末、日本ハムに入団した。今季は2年連続2桁本塁打を放つなど、徐々に頭角を示している。

 プロ入り後、一番活躍しているのは村上宗隆内野手か。清宮の外れ1位で入団すると、2022年には令和初、史上最年少で3冠王を獲得。ここまで通算191本塁打、514打点、OPSも.965を誇る。また、ロッテ1位の安田尚憲内野手も4年連続100試合以上出場するなど、レギュラーになりつつある。

 復活を遂げたのはDeNAの東克樹投手だ。1年目の2018年に11勝(5敗)を挙げ新人王を獲得したが、その後は3年間で6勝(10敗)と苦しんだ。今季は16勝3敗、防御率1.98で最多勝、最高勝率の2冠に輝いた。オリックス・田嶋大樹投手も2桁勝利こそないものの、6年間で36勝(28敗)とローテーションの一角を担っている。

 苦しんでいる選手も多い。巨人1位の鍬原拓也投手は巨人時代に2度育成契約を結び、今オフ、3度目の戦力外通告を受けた。ソフトバンクと育成契約を結び、再出発する。齊藤大将投手も2021年にトミー・ジョン手術を受け育成契約に。以降、支配下に復帰できていない。

 楽天・近藤弘樹投手も2020年オフに戦力外に。ヤクルト移籍して2021年は22試合に登板し防御率0.96の成績を収めたが、2022年オフに育成契約となった。夏の甲子園で清原和博を超える6本塁打をマークして大きな注目を集めた広島・中村奨成捕手は、背番号を「96」に変えて再スタートとなった。

 すでに現役を引退している選手も。ソフトバンク・吉住晴斗投手は1軍登板なしで2020年オフに育成契約に。翌年も支配下登録とはいかず戦力外通告を受け、現役引退を決断した。

(Full-Count編集部)

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