大谷翔平に投打専念の「選択肢ない」 栗山氏が言及…1015億円契約に滲む二刀流の価値

第20回「タニタ健康大賞」の授賞式に参加した栗山英樹氏【写真:宮脇広久】
第20回「タニタ健康大賞」の授賞式に参加した栗山英樹氏【写真:宮脇広久】

来季は打者専念で打棒に期待も「彼の本質は二刀流」

 今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で野球日本代表「侍ジャパン」の監督を務め、優勝を果たした栗山英樹氏は11日、ドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)の契約で合意した大谷翔平投手の二刀流について言及した。右肘の手術により来季は打者に専念予定だが、「僕はどちらかをやめる選択肢は今も考えていない」と話した。

 この日、第20回「タニタ健康大賞」授賞式に出席した栗山氏は大谷について言及。日本ハム時代の2013年から監督を務め、二刀流の礎を築き、米国とのWBC決勝でも9回から守護神として登板させるなど、常識破りの起用、采配をしてきた。今年、8月に発覚した右肘の靱帯損傷による手術で来季は打者専念予定。しかし、「彼の本質は二刀流なので、1つに絞ったからといって上がるかどうかはわからないと思います。翔平にはそれも超えていってほしいですけどね」と期待した。

 右肘にメスを入れるのは2018年に続き2度目。一部では二刀流は厳しいという声も聞かれたが、栗山監督は「二刀流は進化する可能性がある。僕はどちらかをやめる選択肢は今も考えていない」と断言。「二刀流が彼を生かしているし、彼のモチベーションを上げているし、難しいことをやり続けることが、彼の進化を止めないことだと思います」と慮った。

 来季はナ・リーグ西地区で2013年から10度の地区優勝を飾り、11年連続でポストシーズン進出しているドジャースでプレーする。期待する数字を問われると「数字ではないですね。二刀流はチームが勝つためにあると昔から僕は口にしてきた。まずは世界一の瞬間を味わってほしい、ワールドシリーズでチームを勝たせてほしいと思います」とまだ見ぬ世界に期待した。

(Full-Count編集部)

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