大谷翔平の心動かした…LAスターからの“6年越し”の言葉 ド軍が争奪戦を制した舞台裏

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

バスケ界のレジェンド、コービー・ブライアント氏は2020年に事故で死去

 大谷翔平投手は10年契約で7億ドル(約995億円)でドジャースに移籍した。プロスポーツ史上最大の大争奪戦を制した舞台裏を、米スポーツ局「ESPN」のアルデン・ゴンザレスとジェフ・パッサン記者が伝えた。

 ドジャースは2017年オフ、大谷がメジャーに挑戦した際には獲得に乗り出したが、このときはエンゼルスの前に敗れた。実はこのとき、最後にとっておきの“武器”とされていたものが、今回の交渉で出てきたのだという。

「6年もの間この動画は極秘にされ、次回使うときまで隠されていた。2017年にオオタニを獲得することに失敗したときから、ドジャースは(面談の)最後に使うはずだった1分ほどの動画をとっておいたのだ。2週間前に(動画をつかう)機会がまたやってきた」

 それは、バスケットボール界のレジェンドであるコービー・ブライアント氏だ。ロサンゼルスに本拠地を置くレイカーズで活躍し、球宴出場18度、2度の得点王に輝き殿堂入り殿堂入りを果たしている。2017年に、ドジャースの大谷獲得を後押しするためにこの動画が撮影されたが、2020年にヘリコプター追突事故で死去した。

「今でもブライアント氏の功績はスポーツ界に知れ渡っている。オオタニへのメッセージは、ロサンゼルスほど勝つことに適した場所はない。野球界ではドジャースほど勝つことに適したチームはないという内容だった」と同メディアは説明する。大谷は水原一平通訳を通じて、非常に驚き感情が揺さぶられたことを伝えたという。

 大谷とブライアント氏は会ったことがないが「ブライアント氏がオオタニの名前を発言したとき、オオタニは驚いていた。オオタニはブライアント氏の献身性、技術、そしてスポーツに打ち込む姿に驚嘆している。ブライアント氏の1分間は、(亡くなった)今でも輝きを解き放ち、素晴らしい時間が永遠に続くようにも感じられた。これは、WBCでオオタニがマイク・トラウトに投じたスイーパーに匹敵するほど、ドジャースにとって最高の決め球だった」。大谷の心を動かす一因となったようだ。

(Full-Count編集部)

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