50歳イチロー氏、448球の熱投 球児相手に1時間15分休みなし…「もう1回」に爆笑回答

宮古高で打撃投手を務めたイチロー氏【写真:代表撮影】
宮古高で打撃投手を務めたイチロー氏【写真:代表撮影】

沖縄・宮古高指導初日の16日、フリー打撃で75分休みなし448球を投じた

 マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が、16日から2日間にわたり沖縄・宮古高で野球部員たちを指導した。初日の練習では自ら打撃投手を務め約1時間15分、448球の熱投。アドバイスを送りながら“魂の指導”を行った。

 悪天候のため伊良部多目的屋内運動場で行われた16日の練習。午後のフリー打撃でイチロー氏は打撃投手を買って出た。「変化球に対応できる工夫」を問われ「頭が残っていればバットは走ってくるよ」と答えると、自ら右腕を振った。

 途中で「もっと早く準備してごらん」「すり足の打ち方が邪魔している」「ずいぶん良くなった。感覚はどう?」と対話しながらの打撃投手。他にも内角の対応法やタイミングの合わせ方などを選手に伝えた。時々水分補給はするものの、座って休むことはせず、真剣な表情で投げ続けた。

 選手が芯で捉えた打球を放つと「ナイスバッティング! ホームラン!?」などとほめる。全17人に投げ「もう全員打ったかな?」と確認すると、ある部員から「もう1回やらせてください」と言われ「おじさんも限界を迎えるんだよ。休ませて(笑)」と言いながら1時間15分で計448球を投げた。11月21日には「イチロー選抜 KOBE CHIBEN」の一員として先発し、高校野球女子選抜を相手に116球を投げて完封勝利を挙げた。この日も熱投で選手に向き合った。

(Full-Count編集部)

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