ついに21人目、止まらぬ西武の“FA流出” 12球団最多…パ連覇の中軸が全員他球団へ

ソフトバンク・山川穂高(左)とオリックス・森友哉【写真:藤浦一都、荒川祐史】
ソフトバンク・山川穂高(左)とオリックス・森友哉【写真:藤浦一都、荒川祐史】

山川穂高がFAでソフトバンクへ…西武からのFA流出は21人目

 ソフトバンクは19日、西武から国内フリーエージェント(FA)権を行使した山川穂高内野手の獲得を発表した。西武からのFAによる他球団流出は昨年オフにオリックスに移籍した森友哉捕手に続いて2年連続で、12球団最多の21人目となった。ここでは過去の“流出劇”を振り返る。

 プロ野球のFA制度は1993年オフに導入され、1994年オフに西武の黄金時代を引っ張った工藤公康、石毛宏典がダイエー(現ソフトバンク)に移籍したのが最初だった。2年後には清原和博が巨人へ。松井稼頭央・現監督も2003年オフにメジャー移籍を決断した。

 2005年首位打者の和田一浩は2007年オフに中日へ。正遊撃手だった中島裕之(宏之、現中日)は2012年オフにメジャー移籍を目指して権利を行使。翌年には涌井秀章がロッテ(現中日)に、岸孝之は2016年オフに楽天へ移籍した。

 辻発彦監督の下でリーグ制覇を遂げた2018年オフにも同年の打点王・浅村栄斗と捕手の炭谷銀仁朗がチームを離れ(炭谷は今オフ復帰)、2019年オフに秋山翔吾(現広島)もメジャーに移籍した。そして昨年は森、今回は山川が移籍を決断した。

 それでも、流出が始まった1995年シーズン以降の29年間でリーグ優勝を7度果たすなど、Aクラス入りは22度を誇る。近年は中村剛也、栗山巧、外崎修汰、源田壮亮といったチームの顔が残留。今オフも国内FA権を平井克典投手が宣言残留した。山川を欠く中で来季はどんな戦いを見せるだろうか。

(Full-Count編集部)

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