FA権行使の石田健大、4年4億円でDeNA残留「横浜で優勝しないと意味がない」

契約更改交渉に臨んだDeNA・石田健大【写真:町田利衣】
契約更改交渉に臨んだDeNA・石田健大【写真:町田利衣】

ヤクルトのオファーに熟考「僕の勝手でこんな長い間待たせてしまった」

 DeNAの石田健大投手が20日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4年総額4億円規模(金額は推定)で契約を更改した。今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使して熟考を重ねていたが、「どこのユニホームを着て優勝したいか考えたときに、ベイスターズのユニホームで優勝したい、しないといけないという気持ちが強く、残留させていただきました」とチーム愛を語った。

 FA権を行使してから、チームメートやファンから残留を願う声が多く届いたという。「FA権をとらないとかけてもらえない言葉が多くあるなと感じたので、いい経験をしたと思いますし、ありがたい言葉をたくさんいただいたのは残留しようと思った1つの気持ちでもあるかなと思います」と感謝した。

 5年ぶり3度目の開幕投手を務めた今季、23試合の登板で4勝9敗、防御率3.97だった。FA権を行使するとヤクルトが獲得に乗り出したが、愛着のあるDeNAで優勝を目指すことを決断した。「色んな方を振り回すじゃないですけど、僕の勝手でこんな長い間待たせてしまった。横浜で優勝しないと意味がない。投手陣を引っ張るのはそうですけど、先発ローテに入るために日々努力しないといけない。確約されているわけでもないので、またイチから先発ローテーションという場を奪い取る気持ちで来年を迎えたいと思います」と目標を掲げた。

(町田利衣 / Rie Machida)

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