山川移籍で「枠は空いた」 逸材20歳は虎視眈々…“師匠”も太鼓判「飛ばす力はある」

契約更改交渉に臨んだ西武・野村和輝【写真:湯浅大】
契約更改交渉に臨んだ西武・野村和輝【写真:湯浅大】

西武・野村和輝はフェニックス・リーグで共闘した山川から「飛ばす力はある」

 1年目のシーズンを終えた西武の育成・野村和輝内野手が20日、埼玉・所沢市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の来季年俸320万円(金額は推定)でサインした。来季の支配下契約を目指す若獅子は、国内フリーエージェント(FA)権を行使してソフトバンクへ移籍した山川穂高内野手との“対戦”を誓った。

 野村が参加した10月のみやざきフェニックス・リーグに山川も帯同。プロの世界に飛び込んだばかりの20歳にとって通算218本塁打、575打点で3度の本塁打王を獲得した長距離砲の存在は最高の教材だった。ともに試合や練習をこなす中で「打球の飛ばし方は自分の課題になりました」と振り返った。

 山川からは「実戦の中でどう打つか。一つ一つ考えて、噛み砕いてやっていくこと。練習内容とかしっかり考えないといけない」と助言をもらったという。さらに「飛ばす力はある」と認められ、「あとは、それをどうやって試合に出すか」アドバイスを受けた。

「試合前の準備を人一倍していた。自分の体としっかり向き合って、試合にどういう形で入っていくか考えてやっていたので見習いたい」と野村は収穫を口にし「オフはとにかくバットを振り込む」と気合を入れ直した。

 それだけにネットで知ったという山川のソフトバンク移籍には「びっくりしました」としながらも「言い方は悪いですが」と前置きした上で「1軍の枠は空いたので、そこにしっかり入っていきたい」と言い切った。

 来季の目標は「すぐに背番号2桁にして、1軍の舞台で活躍できるように頑張りたい。(山川と)同じパ・リーグなので、支配下登録を勝ち取って、1軍の舞台で一緒にグラウンドに立てたらいいと思います」。憧れの舞台で活躍し、山川のいるソフトバンクを倒すことが恩返しとなる。

(湯浅大 / Dai Yuasa)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY