大谷翔平に立ちはだかる2人の“最強打者” 専念で史上最高のDHへ…高い壁「7.0」

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

指名打者の歴代最高WARはエドガー・マルティネス氏の7.0

 ドジャースへ移籍した大谷翔平投手は来季、右肘の手術による影響で投球は行わない予定だ。打者に専念することで成績は伸びるのか。そこで期待されるのが“史上最高の指名打者”の称号だ。

 今季の大谷は打者として、打率.304、44本塁打、95打点。9月以降は本塁打を打たなかったにもかかわらず、ア・リーグ本塁打王を獲得。OPS1.066もメジャー最高だった。選手の貢献度を示す総合的指標の「WAR(Wins Above Replacement)」(ベースボール・リファレンス版)は打者としては6.0だった。

 指名打者の歴代最高WARは7.0。エドガー・マルティネス氏がマリナーズ時代の1995年に記録している。同年は前年度のストライキにより、短縮シーズンとなったが、145試合で打率.356、29本塁打、113打点、出塁率.479、長打率.628でOPS1.107。首位打者を獲得し、出塁率・OPSでメジャー1位に輝いた。

 MLBでは1973年から最優秀指名打者賞を称えるアワードが設立されたが、マルティネスの功績を称え、同氏が現役引退した2004年から同賞は「エドガー・マルティネス賞」に名称変更。今季、大谷はアジア人選手で初めて受賞している。一方でマルティネス氏だけでなく、レッドソックスで活躍したデビッド・オルティス氏も2007年のWARは6.4と大谷を上回る。来季は常勝軍団で記録を塗り替えることができるだろうか。

(Full-Count編集部)

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