潮目変わった大谷のド軍移籍 由伸と関係良好もFA戦線で“惨敗”…西の名門の悲劇

山本由伸(左)とドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史、ロイター】
山本由伸(左)とドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史、ロイター】

大谷に続いて山本も逃したジャイアンツ…地元紙「これ以上の仕事はできなかった」

 ドジャースと並ぶナ・リーグ西地区の名門球団ジャイアンツが今オフもFA市場で苦戦している。獲得を目指していた大谷翔平投手はドジャースへ移籍し、山本由伸投手もドジャースとの契約合意が報じられている。ジャイアンツの地元紙は山本を獲得できなかった理由に大谷の存在を挙げている。

 ジャイアンツ地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」は情報筋の話として、山本と契約できなかった理由は「お金でも街でもなかった」と伝えた。ジャイアンツは最後まで候補に残っていたが、交渉について直接知る情報筋は「ジャイアンツはこれ以上の仕事はできなかった」と語ったという。

 記事によると、ジャイアンツ関係者はオリックスでプレーする山本を視察するなど熱意を示し、山本側も感心していた。このオフにはサンフランシスコで面談もした。サンフランシスコの有名和食店で食事をしたそうで、植松泰良アシスタントコーチが通訳を務め、球団幹部、ボブ・メルビン監督、先発のタイラー・ウェブ投手らが同席。

 この情報筋は、ドジャースが10年総額7億ドル(約997億円)で契約した後に山本の“争奪戦”に加わらなければ、ジャイアンツは西海岸の最終候補になったはずだと語る。ヤンキースとメッツが猛追してきた時もファーハン・ザイディ編成本部長はロサンゼルスで山本に直接会って再びオファーしたそうだ。

「彼ら(ジャイアンツ)はこれ以上のことは何もできなかった。最終的には、オオタニの要素があったことと、彼(山本)がサンフランシスコよりロサンゼルスをやや好んだということが少し関係したのだろう」と、この情報筋は語る。

 ジャイアンツは昨オフ、獲得を目指していたアーロン・ジャッジ外野手がヤンキースと再契約し、カルロス・コレア内野手とも身体検査で破談となった。そして今オフは大谷、山本を立て続けに逃した。「あとはFA市場に残っている中で最良の選択肢となるCY投手ブレイク・スネルを獲りに行くしかない」と記事は伝えている。

(Full-Count編集部)

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