山本由伸が見せた“真骨頂”、82年ぶり偉業 22歳左腕は最多3度…目立った投手の躍動

ノーヒットノーランを達成したソフトバンク・石川柊太(左)とオリックス・山本由伸【写真:荒川祐史、小林靖】
ノーヒットノーランを達成したソフトバンク・石川柊太(左)とオリックス・山本由伸【写真:荒川祐史、小林靖】

伊藤大海は8月26日西武戦で9回6安打無失点、新人時代から3年連続完封勝利

 今季もパ・リーグでは投手の活躍が目立った。特に先発投手の力投が多く見られ、2度ノーヒットノーランが達成されるなど、完封試合の数は17。今季球場を沸かせた先発投手の完封勝利を振り返っていく。

○石川柊太(8月18日、ソフトバンク対西武、PayPayドーム)

 序盤から大量の援護を得た石川は、テンポの良い投球で凡打の山を築いていく。5回までは直球で押し込んでフライアウトを重ね、6回以降はカットボールを軸に相手打線を無安打に封じる。最終回にも2三振を奪うなど球威は衰えず、最後の打者は1球で一ゴロに仕留めた。127球4四死球8奪三振の快投で、史上88人目、育成出身では2人目となるノーヒットノーランを達成した。

○宮城大弥(8月24日、西武対オリックス、ベルーナドーム)

 21歳最後のマウンドに立った宮城は、多彩な変化球で相手打線に的を絞らせず。得点圏に走者を背負ったのは8回の1度のみと危なげない投球を披露し、9回117球4安打で今季パ・リーグ最多となる3度目の完封勝利。4回に3者連続三振を奪うなど12個の三振を積み上げる一方で、与四死球は0と自慢の制球力を見せつけた。

○伊藤大海(8月26日、西武対日本ハム、ベルーナドーム)

 序盤は走者を出すイニングが続いた伊藤だったが、尻上がりに調子を上げ、5回以降は無安打に抑える。最終回は渡部、中村をいずれも3球三振に仕留めるなど、相手クリーンナップをわずか7球で片付けた。9回107球6安打無四死球7奪三振で、ルーキーイヤーの2021年から3年連続となる完封勝利を収めた。

○上沢直之(9月1日、日本ハム対オリックス、エスコンフィールド)

 コーナーを突く投球で、4回まで無四球1安打と上々の立ち上がりを見せた上沢。5回2死一、三塁のピンチを招くが、来田からこの日最速の150キロの直球で空振り三振を奪い、無失点で切り抜ける。その後許した安打は、8回のゴンザレスの二塁打のみ。好相性のオリックス戦で9回114球2四死球7奪三振と好投し、今季2度目の完封勝利を手にした。

○山本由伸(9月9日、ロッテ対オリックス、ZOZOマリンスタジアム)

 3年連続でパ・リーグMVP、沢村賞を獲得するなど、投手部門の主要タイトルを総なめした山本が、その真骨頂を見せつけた。初回をわずか7球で退けると、その後も相手打線を全く寄せ付けず、5回まで1人の走者も許さない。6回、先頭の安田に四球を与えたものの、8回に3者連続三振を奪うなど終盤まで勢いは止まらず。9回102球2四死球8奪三振でNPB史上100度目、自身2度目のノーヒットノーランを成し遂げた。2年連続の達成は亀田忠以来82年ぶりとなった。

(「パ・リーグ インサイト」河野桜己)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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